アストンマーティンの買収が報じられているローレンス・ストロールが、実際には舞台裏でメルセデスのファクトリーチームを引き継ぐ準備を進めており、そこにはトト・ヴォルフも関わっていると報じられている。メルセデスが2021年以降もF1を継続するかはまだ非常に不確実な状況となっている。メルセデス・ベンツは電気自動車へシフトしており、フォーミュラEに注力する可能性があるとされている。その場合、メルセデスはF1でのチーム運営から手を引き、エンジンサプライヤーとしてのみ関与し続けると考えられている。
ローレンス・ストロールは、現在、アストンマーティンの株式取得について交渉を進めており、2億ポンド(約285億円)の出資を打診していると報じられている。アストンマーティン側はその倍の金額を要求しており、まだ両者には大きな隔たりがあるが、1月中にも交渉はまとまると可能性があると報じられている。一方、トト・ヴォルフは、チェイス・キャリーに代わってF1の最高経営責任者を務めることに関して実際にリバティ・メディアと交渉したが、フェラーリがその計画を拒否し、トト・ヴォルフに少なくとも3年間の“ガーデニング休暇”を要求したと f1-insider.com は報じている。その後、トト・ヴォルフは、レーシング・ポイントF1チームのオーナーであるローレンス・ストロールと組んで、ブラックリーのメルセデスF1チームを引き継ぐことに方向を転換したという。ローレンス・ストロールがアストンマーティンを買収した場合、2021年からレーシング・ポイントF1チームはアストンマーティンにアイデンティティを変えると報じられている。しかし、ベテランF1ジャーナリストのラルフ・バッハは、ローレンス・ストロールとトト・ヴォルフは、メルセデスをアストンマーティンにブランド変更しようとしていると主張する。元F1最高経営責任者のバーニー・エクレストンは「トトはメルセデスがF1に別れを告げ、エンジンメーカーとしてのみ継続するというイベントに備えることを望んでいる」と f1-insider.com にコメント。「メルセデスはすでに全てに勝っており、チームにそれほど多くのお金を費やし続ける理由はあるだろうか? イメージに関する限り、会社にとってハイブリッドエンジンでマーケティングを行うのに十分であることは確かだ」「メルセデスが2021年の新しいコンコルド協定にまだ署名していないという事実は奇妙だ」また、トト・ヴォルフとローレンス・ストロールの関係について「彼らは2年間一卵性双生児であり、レース週末であっても一緒に多くの時間を過ごしている」