メルセデスのF1エンジン責任者を務めるアンディ・コーウェルは、2019年に最も改善を果たしたのはホンダのF1エンジンであり、開発率で言えばホンダはフェラーリを上回っていると主張する。2015年にF1に復帰したホンダは、F1のハイブリッドテクノロジーを理解することに4年間の大半を費やした後、2019年にレッドブルとともにその努力が実を結ぶことになった。
マックス・フェルスタッペンの3勝、3回の予選ベストタイム、3回のファステストラップは、純粋なエンジンパワーと信頼性の両方でホンダのF1エンジニアが達成した大きな進歩を示すことになった。アンディ・コーウェルは、F1エンジンの勢力図ではフェラーリが優位に立っているとしつつも、レッドブルのシャシー設計能力、ホンダのF1エンジン、そして、マックス・フェルスタッペンのスキルを合わせたレッドブル・ホンダの全体的なパッケージは非常に印象的だったと語る。「今年、最も改善を果たしたのはホンダF1だ。彼らは開発率でフェラーリをはるかに上回っている」とアンディ・コーウェルは Motorsport Magazine で語った。「レッドブルはチャンピオンシップを獲得できるマシンを作ることができる。マックス・フェルスタッペンは手ごわく、ホンダは…彼らがやっていること莫大な投資をしており、彼らの決意は莫大だ」「そして、それは順調に進んでおり、構造と健全な意思決定が行われていることがわかる。エキサイティングになるだろう」ブラックリーのメルセデスのデザイン部門はテクニカルディレクターのジェームス・アリソンを中心に2021年の新しいF1レギュレーションに取り組んでいるが、ブリックスワースのアンディ・コーウェルのチームは、今後もほぼ同じルールでエンジンを開発していく。F1エンジンを前進させるのではなく、安定を優先するというF1の決定に失望しているかと質問されたアンディ・コーウェルは「エンジニアとしては創造性、新しいチャレンジ、新しい挑戦の泥沼で自分たちのやり方で戦うことを望むので、もっと変化があった方がよかったのはっ確かだ」と認める。「しかし、F1は完全に正しい方向に進んでいると思う。2014年に導入したV6およびERS(エネルギー回生システム)パワーユニットは、今や完全に正しいパワーユニットだと思う」「そして、4つのメーカーがますます拮抗しているのは良いことだと思う。同じレギュレーションのセットで接戦をしよう。私はそれに意気込んでいる」「そのあと、おそらく2026年の新しい規制を考えよう。それは現在のものとは少し違ったものになるだろう」アンディ・コーウェルは、自分はレーサーであり、メルセデスのエンジン部門の才能と鋭い洞察力を競争の場で適用することを愛していると語る。「私はエンジニアリングのチャレンジが大好きだが、3月から12月にかけて、フルのレース週末とチャンピオンシップの21戦のスリル、コース上でのチャレンジをもっと楽しんでいる」「すべてのレースで6台のマシンをホイール・トゥ・ホイールで走らせることができ、最終的にそれを決定するいくつかのレースシングインシデントがあれば、それは素晴らしいチャンピオンシップだ!」
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