メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、モンツァのコースレイアウトはフェラーリに適しており、メルセデスは再び厳しい週末を過ごすことになると考えている。トト・ヴォルフは、前戦F1ベルギーGPでもフェラーリの優位性を懸念していたが、実際にそれは現実となった。フェラーリは、予選でフロントローを独占し、シャルル・ルクレールがポール・トゥ・ウィンを達成して今季初勝利を挙げている。
次戦はフェラーリのホームレースであるモンツァとなるが、同じく高速のパワーサーキットを前にトト・ヴォルフは再び懸念を表明した。「パフォーマンスという観点で、スパでの週末は我々に多くの課題を与えた」とトト・ヴォルフはコメント。「我々は予選で遅れをとった。レースペースは有望に見えたが、勝利を手に入れることができなかった」「今季の我々のマシンはストレートでは最速ではない。だが、低速コーナーやタイヤのハンドリング方法については進歩している。だから、スパにもポジティブな点はあった」「イタリアGPが楽な週末になるとは思っていない。モンツァは効率的なマシンが力を発揮するパワーサーキットだからね」「今シーズン、我々のパッケージは総合的にはグリッドで最速だが、ストレートスピードがパフォーマンス差別化において鍵となるようなトラックは理想的ではない」トト・ヴォルフは、フェラーリは、高速サーキットでは予選で優れたパフォーマンスを発揮するが、決勝では苦戦していると指摘する。「フェラーリは、高速コースで土曜日には無敵に見えたが、日曜日にはそこまで強くないということを目にしてきた。そして、日曜日こそ、ポイントを獲得できるときだ」とトト・ヴォルフは語る。「我々はイタリアでは優勝候補ではないかもしれないが、今週末フェラーリと戦うためにできる限りことをしていくつもりだ。モンツァは歴史的なサーキットであり、その素晴らしい雰囲気によって本当に特別なイベントとなっている。ティフォシの情熱を楽しむのにフェラーリファンである必要はない」「彼らは他のチームを応援しているかもしれないが、我々を突き動いているレースへの愛を共有している。今年のヨーロッパシーズンの終わりを告げるイタリアが面白い週末になることを楽しみにしている」