メルセデスは、2019年シーズンの支配的なスタートを受け、早くも2020年F1マシンに焦点を移行するかどうかを検討している。先週末のF1フランスGPではルイス・ハミルトンが優勝、チームメイトのバルテリ・ボッタスが2位に続いて6回目の1-2フィニッシュを達成。開幕からの全勝記録を8に伸ばした。
ドライバーズ選手権では、ポイントリーダーのルイス・ハミルトンが2位のバルテリ・ボッタスに36ポイント差をつけ、3位のセバスチャン・ベッテルとの差はすでに76ポイントに広がっている。コンストラクターズ選手権ではフェラーリに対して140ポイントのバッファーがある。メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、フェラーリに対して早期にアドバンテージを築いたことで、2020年により焦点を絞ることを検討しているかとの質問に「常にそれは評価している。ほぼ毎週末、ポイントがどう発展し、リソースをシフトするかを評価している」とコメント。「新車への移行を数週間早めるかを少数で話し合ってるだけなので、早めても早めなくても大きな違いはない。小さな割合の調整を話しているだけだ」「なので、あまり大きな違いはない。確かにギャップはある程度の快適さを提供していくれているが、まだリスキーだ。8レースを終えただけで、まだ13レース残っている。500ポイント強だ。まだ獲得できるポイントはたくさんある」フェラーリは、メルセデスとのギャップを縮めるために新型ウイングやブレーキダクトを含めた多数のアップデートを投入したが、目だった効果は得られなかった。F1フランスGPで圧倒的なパフォーマンスを披露したルイス・ハミルトンは、メルセデスはポール・リカールに何もアップグレードを持ち込まなかったと語る。「実際、ここではまったくアップデートを持ち込まなかった。僕たちはこのクルマを洗練させ続けているだけだ」とルイス・ハミルトンはコメント。「シーズンが進むにつれて、クルマのフィーリングは改善している。特に予選ではそうだけど、レースでもね。ハードワークを続けてくれているファクトリーのみんなに心から感謝している。そこは注目されていない部分だ」「僕たちは多くの成功を収め、彼らだってそれに慣れているのはわかっているけど、彼らがプッシュし続けてくれることを願っている。それが僕たちがやっていることだ」「チーム内で満足している人は一人もいないと思う。今だってお酒を飲みに出歩くことだってできるけど、その代りに彼らは次のレースに向けてクルマに取り組んでいる」「彼らは本当に勤勉なハードワーカーだ。正直、こんなに素晴らしいチームは見たことがなかったし、このような素晴らしいチームに入ることができたのは幸運だ」「バルテリと僕はもっと記録を更新し続けていくために彼らを助けたいと思っている」
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