メルセデスのF1チーム代表トト・ヴォルフは、レッドブルのヘルムート・マルコによる2019年の勢力図についての見解に反論した。レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブル・ホンダはフェラーリよりも0.2秒遅れているが、メルセデスの前にいると何度も発言してきた。
しかし、トト・ヴォルフはF1プレシーズンテストの結果で勢力図を予想することなど無意味なことだと APA通信 に語った。「誰が0.2秒前にいて、誰が0.2秒後ろにいるかなど誰にも言うことはできないと思う」とトト・ヴォルフはコメント。「彼らは他がどれくらいの燃料を積んでいたかがわかったということだろうか。我々にはわからないことだ」それでも、トト・ヴォルフは冬季テストではフェラーリがリードしているように見えたと認める。「現時点でフェラーリは前にいるように見える。レッドブルとホンダもそれほど離れてはいないと思うがね。土曜日と日曜日になればもう少しわかるだろう」メルセデスは、F1バルセロナテストの最終日になってようやくタイムシートの上位に顔を出したが、それでも十分に自信を持っているわけではないとトト・ヴォルフは語る。「8日間で見れば、我々は最終日に速いラップを走ったが、レースシミュレーションではそれほど強くなかった」とトト・ヴォルフはコメント。対照的にフェラーリは“初日からクルマがうまく機能していた”とトト・ヴォルフは解説する。「セバスチャンは自分が望んだ場所にクルマを走らせることができると言っていた。我々のクルマはまだバランスを最適化できていない」とトト・ヴォルフはコメント。「我々は高速時の安定性に問題があった。ややアンダーステアが出ていた。低速でも特に最終セクターでアンダーステアが出ていた」フェラーリの明らかな優位性はあるものの、トト・ヴォルフは2019年のタイトル獲得をまったく除外していない。「我々にとって別に新しいことではない。まずはクルマを理解して、そこから様子を見ていかなければならない。今年は我々が優勝候補の役割を担っているとは感じていないが、追いかけるのも楽しいことでないか」