メルセデスのF1チーム代表トト・ヴォルフは、今年、バルテリ・ボッタスは自分がシートにふさわしいことを正当化する必要があると語る。2018年、メルセデスはルイス・ハミルトンが自身5度目のF1ワールドチャンピオンを獲得する一方で、チームメイトのバルテリ・ボッタスは1勝も挙げることなく、ランキング5位でシーズンを終えた。
バルテリ・ボッタスは、2017年にメルセデスに加入してから1年契約しか締結しておらず、2020年には今季のリザーブドライバーに就任したエステバン・オコンがメルセデスの選択肢のひとつだと考えられている。しかし、トト・ヴォルフは、たとえどのチームにいたとしても、バルテリ・ボッタスがパフォーマンスを示す必要性は同じだと語る。「F1カーに乗っているすべてのドライバーが不安に感じているはずだ」とトト・ヴォルフは Reuters にコメント。「最高のドライバーしか生き残ることができない非常に残忍なスポーツであり、彼らもそれは非常に良くわかっている」「彼らは世界でトップ20のレーシングドライバーとして選ばれているわけであり、毎年、自分がその場所に相応しいことを正当化しなければならない。それはバルテリだけでなく、他のすべてのドライバーに当てはまることだ」2018年シーズンを未勝利で終えたバルテリ・ボッタスだが、中国ではタイミングの悪いセーフティカーによってリードを失い、続くアゼルバイジャンでは終了間際のパンクによってほぼ確実だった勝利を逃すことになった。トト・ヴォルフは、その2レースで勝利を収めていれば、バルテリ・ボッタスのシーズンは異なる展開になっていたかもしれないと語る。「バルテリは激しい戦士であり、彼が優れたレーシングドライバーでなければ、今の場所に彼はいなかっただろ。彼はルイス・ハミルトンのチームメイトとなり、競争相手になることを完全に受け入れている」「2018年にバルテリに発生した問題は非常に不運だったと思う。彼は勝てたかもしれないし、勝てたはずだ。だが、3戦で勝つことが重要なわけではない」トト・ヴォルフが“3戦”と言及した残りの1戦には、チームオーダーでルイス・ハミルトンにリードを譲ったロシアが含まれている。だが、トト・ヴォルフは、バルテリ・ボッタスが新たな気持ちで2019年シーズンに挑んでくれると信じていると語る。「どんなレーシングドライバーであっても、特定の精神的な後退はあると思う。そして、それがバルテリに起こった。彼は冬の間にそれに取り組み、新たなシーズンをスタートしてくれることだろう」「ポイントはすべてゼロに戻るし、彼は昨年と同じようにドライバーズタイトルに勝つための同じ機会がある。彼にその才能と知性があるのは確かだ」
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