メルセデスのF1チーム代表トト・ヴォルフは、ルイス・ハミルトンのタイトル獲得のために発令したチームオーダーによってバルテリ・ボッタスに精神的な影響を与えてしまったと語る。今年、バルテリ・ボッタスはまだ勝利を収めていないが、F1ロシアGPではポールポジションからスタートして優勝の可能性があった。しかし、メルセデスはルイス・ハミルトンのタイトル争いを有利に進めるためにチームオーダーを発令。ボッタスはこれに素直に従って勝利を手放した。
ルイス・ハミルトンは、次戦F1アメリカGPで5度目のF1ワールドチャンピオンを獲得する可能性があり、その後はバルテリ・ボッタスにも勝利への扉が開くことになる。トト・ヴォルフは、チームオーダーで勝利を手放した後もバルテリ・ボッタスは勇敢な顔をしていたえが、実際は精神的に大きな影響を受けていたと考えている。「レースドライバーは、レースに勝利し、チャンピオンシップに立つために全ての努力を注いでいることを忘れてはならない。その能力を奪われれば、無意識であっても精神的に少しの挫折を引き起こすことになる」とトト・ヴォルフはコメント。「彼はそうはならなかったと言ってるが、少しは影響はあると私は思っている」「彼は素晴らしいチームプレイヤーであり、我々はそれを十分に強調することができてない」「例えば、ソチでの夕食後に我々は話し合った。彼は『僕はなぜそれをしたかを完全に理解しているし、チームの状況も理解している。僕があなたの立場だったら、同じことをしていただろう。僕はシーズン序盤にルイスを上回り、もっと多くの勝利を収め、チャンピオンシップを争える立場に自分を置く必要があった。だから、僕について心配しないでほしい』と言っていた」