メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、2019年にメルセデス外のドライバーを起用することは考えていないと主張する。2019年のドライバー市場はトップ3チームに大きな変化が起きる可能性がある。今シーズン限りでレッドブルとの契約が期限を迎えるダニエル・リカルドは、オプションの行使を保留にしており、キミ・ライコネンも今シーズン末でフェラーリとの契約が終了する。
そして、現在メルセデスのF1ドライバーを務める二人も今シーズン限りで契約が満了となる。ルイス・ハミルトンに関しては、近いうちに新しい契約を締結すると報じられ続けているものの、交渉は長引いている。一方、チームメイトのバルテリ・ボッタスは1年契約であり、メルセデスとの契約延長を確保するためには今後数カ月でチームを納得させる必要がある。だが、トト・ヴォルフは、現在メルセデスの契約下にあるF1ドライバー、つまり、ルイス・ハミルトン、バルテリ・ボッタス、そして、フォース・インディアに所属しているエステバン・オコン以外は検討していないと主張する。「まだメルセデス外のドライバーは考えていない。まずは今の2人をサポートすることがプライオリティだからだ」とトト・ヴォルフはコメント。「例えるならば、自分の妻に満足していれば目移りしないのと同じだ! 我々には2人の妻、もしくは(オコンを含めて)3人いるので、他には興味がない」 「あと数戦は時間が欲しい。ヨーロッパラウンドが始まり、カナダへ行き、7月頃になれば、もう少しはっきりと見えてくるだろう」 フォース・インディアで2年目のフルシーズンを迎えているエステバン・オコン以外にも、メルセデスの契約ドライバーにはF2に参戦するジョージ・ラッセルがいる。エステバン・オコンのフォース・インディアとの契約はメルセデスのエンジン、ギアボックス契約が関連しているが、バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンがファクトリーチームのシートに座り、ジョージ・ラッセルがF1のドアをたたいている今、メルセデスが全てのドライバーに2019年の適切なシートを用意するのは難しいかもしれない。 「ありがたい問題ではあるけだね」とトト・ヴォルフは語る。「最近のバルテリにはとても満足しているし、ルイスについては言うまでもない。彼は現役ドライバーの中のベストだと思っているし、オコンやジョージといった育成ドライバーが成長してきている。未来のメルセデスラインアップについては楽観的だ」 トト・ヴォルフは、メルセデスが2019年以降も継続を望んでいるルイス・ハミルトンとの契約更新が遅れているのは、純粋にチームもドライバーもスケジュールが忙しいためだと主張する。「これで数週間は話をしていない。チームをしっかりまとめるのが大変だったし、あらゆるプライオリティに集中していた。それが我々の仕事だ。お互いに期待するものがとてもうまく一致しているし、じっくり話し合う時間を探しているだけだ」
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