メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、F1ベルギーGPが開催されるスパ・フランコルシャンがメルセデスにとって有利なサーキットだと決めるつけるのは危険だと警告する。新たなレギュレーションが導入された今年、メルセデスが圧倒的な強さを示してきた過去3シーズンとは異なり、グランプリ毎にメルセデスとフェラーリ、そしてレッドブルが優勝を争う展開となっている。
前半戦を終えて、メルセデスはコンストラクターズ選手権でフェラーリに39ポイント差をつけて首位にたっているが、ドライバーズ選手権ではセバスチャン・ベッテルがルイス・ハミルトンに14ポイント差をつけてリードしている。「夏のシャットダウンは、一歩下がって、ここまでのシーズンを評価するには我々にとって完璧なタイミングだった」とトト・ヴォルフはコメント。「我々はテストでの困難なスタートを克服し、速いが扱いくいクルマを大幅に改善させてきた。我々は両方のドライバーの勝利を含め、11戦で6勝を挙げた」「我々は1つのチャンピオンシップでは14ポイント差を追っているが、もうひとつのチャンピオンシップでは39ポイントのリードを築いている」「だが、簡単な航海ではない。我々は厳しい教訓を学び、グループとして力強く成長してきた。我々にはまだ改善し続けていかなければならない多くのエリアがある」「2017年が過去3年とは非常に異なるシーズンになることは我々全員にとって明らかだった。我々は残りのフィールドに対して贅沢なパフォーマンスの優位性があり、我々の二人のドライバーが彼ら自身でタイトルを争ってきた」「今年はフィールド全体の競争力のバランスを取り戻すためにルールが変更された。そして、それはうまくいっている。大きなルール変更の後、チャンピオンチームがペースセッターとしての地位を維持してきたことはこれまでで初めてであり、我々はその記録者として君臨していることを誇りに思っている」「だが、それも今は歴史だ。シーズンが進むぬつれ、フェラーリ、そして、レッドブルも加わってきた。それが我々がレースをしている今の新しい現実であり、我々はこの新しい環境に我々のアプローチを適応することに十分にオープンだ」「我々のターゲットは、開幕戦前と変わっていない。両方のチャンピオンシップで勝つことだ。通常、歴史は最速のクルマがドライバーズタイトルをもたらすことを示してきた。そして、最良で最も一貫性のあるドライバーペアがコンストラクターズ選手権を獲得してきた。したがって、優先順位は明確だ。我々は全てのレースでクルマにパフォーマンスをもたらし続けなければならない。そして、全てのトラックで我々のパフォーマンスのポテンシャルを最大化するためにミスのないレースを続けていかなければならない」「シーズン前半戦で我々が見てきたのは、競争力のバランスはサーキット毎に別の方向に向くということだ。レッドブルはハンガリーで示したパフォーマンスに基づいて構築することができれば脅威になるだろう。なので、我々は集中して、強みに関しては謙虚に、弱点については勤勉になり、週末毎にシーズンを進めていく必要がある」「理論的に人々はスパは我々のクルマに適していると仮定している。空力の効率性がかなり重要なサーキットだからだ。しかし、思い込みは危険だ。我々は週末毎に競争力が上書きされるのを今シーズンすでに何度も目にしている。だから、我々は仮定をしないようにしている」「我々は自分たちの仕事リストの項目をチェックし、ポイント獲得のポテンシャルを最大化するためにベストな仕事をいていかなければならない」「ファクトリーのモチベーションと意欲はこれまで以上に高くなっている。ハンガリーでは我々のチームの強さを示した。そして、我々はシーズン後半でその強さを証明するつもりだ」