メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフが、F1アゼルバイジャンGPでのルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルの接触、そして、次戦F1オーストリアGPについて語った。FIAは、セバチャン・ベッテルがルイス・ハミルトンにマシンをぶつけたことについて3日(月)に再調査を行い、これ以上の措置はとらないことを決定した。
当初はルイス・ハミルトンが“ブレーキテスト”をしたという主張を曲げなかったセバスチャン・ベッテルだが、自らの非を認め、この一件について謝罪している。トト・ヴォルフは、その件はすでに終わったことであり、フェラーリとメルセデスの間には大きなリスペクトがあると述べた。「全ての素晴らしいF1シーズンは、素晴らしいライバル関係を特徴としている」とトト・ヴォルフはコメント。「去年はルイスとニコとの間の我々の内部的なバトルだったし、今年はフェラーリとメルセデス、ルイスとセバスチャンの間のバトルのようだ」「スタートは穏やかだったが、ライバル関係がより激しくなり、論争の的になるのは時間の問題だった。その瞬間はバクーで訪れ、我々はコース上でそのテンションの結果を目にした。「もうその瞬間は過ぎ去り、章は閉じられた。月曜日にFIAとセバスチャンの間で審理され、我々全員が目にしている結論に達した」「バクー以降の我々の焦点は我々自身の欠点だったし、2週間前にルイスの勝利を犠牲にしたヘッドレスト周りのデザインと手順の両方を見直すことだった」「メルセデスとフェラーリという2つのアイコン的なモーターレースブランドの間には大きなリスペストがある。コース上でのチャレンジングなバトルだけでなく、F1を反映させるという同じゴールにむけてプッシュしている」「新しいオーナーは、メルセデスとフェラーリとの最高のバトル以上に優れたこの新時代の幕開けを求めることができないだろう。それにレッドブルも勝利で加わり、F1は素晴らしいスペクタクルを生み出している」「我々はクルマを機能させるために何が必要かの理解においてモナコからステップを果たした。スウィートスポットを見つけるのはまだ難しいが、より定期的にそれができるようになってきている。新しいレギュレーションとタイヤの組み合わせを理解することに時間がかかったチームが我々だけではないのは明らかだ。そして、我々はポイントを最大化するために今後2週間でそれを続けていかなければならない」「我のレースのルーツであるシュピールベルクに戻るのは常にスペシャルなことだ。若いレースドライバーとして、私は古いオステルライヒリンクで最初のラップを走っており、ずっと私にとって大事なサーキットだ。時を超え、ディートリッヒ・マティシッツが施設と地域に印象的な投資をして、オーストリアにとって我が国にこのワールドクラスのサーキットがあることは誇りとなった」「幸いにも、この3年間はメルセデスにとってポジティブな土地となっている。だが、レギュレーションが完全に新しくなったことで、我々はシュピールベルクでの歴史的な成功に頼ることはできない。我々は金曜日の朝に再び最初から始めて、FP1で良いスタートを切ることを目指していく。このような接戦のシーズンの最後に一番上のステップにいるつもりであるならば、我々はそれをやっていかなければならない」