トト・ヴォルフは、ニコ・ロズベルグの引退は、メルセデスにとって問題というよりも、むしろ“チャンス”と見なしていたと語る。メルセデスは、ニコ・ロズベルグの後任としてウィリアムズのバルテリ・ボッタスと契約したが、トト・ヴォルフはそのプロセスは決して憂鬱なものではなかったと語る。
ニコ・ロズベルグの突然の引退について質問されたトト・ヴォルフは「もちろん、ショックだった」と L'Equipe にコメント。「だが、ニコの出発は素晴らしい才能の出現を許すことになるだろう。心配よりも、むしろ、チャンスとみなしたい」だが、メルセデスが自身のジュニアドライバーであるパスカル・ウェーレインとエステバン・オコンではなく、バルテリ・ボッタスという“安全”なオプションを選択したことを非難している者もいる。「そうだね、我々には若手ドライバープログラムにパスカルとエステバンがいる。だが、我々の考えは彼らの育成であり、準備ができていない状態で不適当な環境に投げ込むことではない」トト・ヴォルフは、バルテリ・ボッタスを起用するという決定が、パスカル・ウェーレインの才能を反映してのものではないと主張する。「彼は速くて素晴らしいし、彼は常に考慮されていた」とトト・ヴォルフはコメント。「だが、彼は育成段階だ。彼はミスを犯し、学ぶことができる。彼は我々と一緒ではそれはできない」「セルジオ・ペレス、ヘイキ・コバライネン、ケビン・マグヌッセンを見てほしい。彼らはあまりに早くマクラーレンに到着したが、十分に準備はできていなかった」トト・ヴォルフは、同じことはエステバン・オコンにも当てはまると語る。「そうだね。特に彼はすでにフォース・インディアと契約していた。我々は早すぎる移籍によってキャリアを壊したくない。我々が信じている若者を燃やしたくない」トト・ヴォルフに最も批判的なのは、17歳のマックス・フェルスタッペンを起用したレッドブルのジュニアプログラムを仕切るヘルムート・マルコだ。「我々はマックスさえも育成段階だったことを忘れてはならない。レッドブルは彼を完璧に準備させた。最初は金曜午前での走行、そのあとはトロ・ロッソで1年半走らせた」「レッドブルに到着したときでさえ、彼はルイス・ハミルトンのようなドライバーとワールドタイトルを争わなくてもよかった。彼は19戦で1勝を挙げたが、必ずしもトップにいたわけではなかった」「モナコやオースティンでは若手ドライバーには許されていいミスを犯した。次のチャンスがあるからだ」
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