FIAは、イギリスGPではメルセデスがウィリアムズを惑わそうとして行った“フェイク”のピットストップについて、F1ハンガリーGPでチームに警告するようだ。ウィリアムズが1-2を独占していたF1イギリスGPの14周目、メルセデスのメカニックたちはピットレーンに駆け出したが、どちらのマシンもピットに入ってくることはなかった。
レース後、メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは“ちょっとしたゲームだった”と認め、ウィリアムズのテストドライバーである妻スージーから「私たちを騙せると思ってる?」というテキストメッセージを受け取ったことを明かしている。 F1のスポーティングレギュレーションの23条11項には「チーム人員は、マシンの作業が必要になる直前までピットレーンに入ることが許されない。作業完了後はただちに退場しなければならない」と記されている。しかし、レース後にメルセデスに対して何らかの措置が取られることはなかった。 FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングは、これで先例ができたわけではないことを明確にしたいと望んでおり、ハンガリーで各チームに警告するつもりだと述べた。チャーリー・ホワイティングは「あのような形、すなわち正当な理由なくピットレーンに行くのは許可されていないが、明確な抵触であることを証明するのは難しいだろう」と BBC に述べた。「全チームに次戦ハンガリーGPでこのことについて伝え、彼らが実際にピットストップを意図していたことが分かる証拠を確認したいと警告する予定だ」 チャーリー・ホワイティングは、メルセデスが釈明のために呼ばれなかったのは、当時ピットストップをしようと思っていたのかどうかを判断することが不可能だったからだとは述べた 「彼らが実際にピットストップするつもりがなかったなどとは誰も知らなかったので、あのときはメルセデスがしたことに問題はなかった。しかし、彼らがあれは“ダミー”だったと言っているようなので、彼らはもしかしたら余計なことを言ったのかもしれない」 関連:メルセデス、ウィリアムズにフェイクのピットストップを仕掛ける - 2015年7月7日
全文を読む