メルセデスは、ピレリが発表したタイヤ変更を支持。だが、ルイス・ハミルトンはまだ懸念の理由はあると感じている。ルイス・ハミルトンは、シルバーストンでリアタイヤの故障に見舞われたひとり。そのときハミルトンはレースをリードしており、レース後、序状況は「受け入れがたい」ものだと述べていた。
ピレリは、F1ドイツGPでリアタイヤのベルトをスチール製からケブラー製に変更し、F1ハンガリーGPから、今シーズンのコンパウンドと昨年のベルトと構造を融合させた完全に新しいタイヤを導入する。ルイス・ハミルトンは、ピレリの決定に満足していると述べた。「満足しているけど、それが僕たちにとってどうかがわかるのはドイツに行ってからだ」とルイス・ハミルトンはコメント。「全員が同じボートに乗っているけど、措置がとられたことを嬉しく思う」「まだ懸念はある。週末をどうなるか見てみるつもりだけど、彼らは安全のために適切な措置をとったと確信している」F1イギリスGPで今季2勝目を上げたニコ・ロズベルグは「正しい決断がなされたと確信している。安全性は非常に重要なファクターだからね」とコメント。「ピレリは、ニュルブルクリンクで全てを統制すると思う。良いことだ」「僕はそれらのタイヤを経験していない。モントリオールで走らせたけど、考え違いでなければ、ちょっとした学習過程になるだろう」「でも、僕たちのクルマはどのタイヤを使うかは問題ではない。僕たちには全体的に速いクルマがあるし、だいたい今の場所に留まれると確信している」「現時点でクルマはとても良いので、再び運転することにとても興奮している」メルセデスは、国際法廷での裁定により、レースドライバーの参加が可能になった若手ドライバーテストに参加することができないため、ブラペストまで新しいタイヤをテストすることができない。それでも、メルセデスのモータースポーツ責任者トト・ヴォルフは、ピレリとピレリの変更内容を支持している。「もちろん、第一優先は安全性だ。F1が団結し、問題を解決するために集中しなければならないときだ」「なので、安全性を改善させるものであればどのようなことであっても、我々メルセデスは前に進み、最大限にそれらを支持していく」ポール・ヘンベリーは、その後のプレスリリースで、論争を起こしたり、誰かを非難する意図ないことをはっきりさせたが、その前のプレスリリースでは、ピレリはシルバーストンのタイヤ問題を責任をチーム側に責任転嫁しているように見えた。トト・ヴォルフは「直後にピレリが謝罪しているプレスリリースが出されたし、声明で、不満や誰かに責任があったと言うつもりではなかったことをはっきりさせている」とポール・ヘンベリーのリリースに言及。「多くのチームがタイヤを逆に装着しているし、タイヤ圧に関しては使用できるかなりの帯域幅がある」「ピレリは、1〜2年前にライバルに問題があったキャンバー、タイヤ圧、リアの逆の装着をチームに指摘することで、それをよりはっきりさせようとしているのだと思う」「大部分のチームはタイヤを逆に装着していたし、多くのレースでそれをやっていた」メルセデスがスチールベストのタイヤでオーバーヒートに問題を抱えていたことを考えれば、ケブラーベルトのタイヤは理論的にメルセデスには利益となるが、トト・ヴォルフは現段階での判断は避けた。「ケブラーベルトが、スチールベルトよりも我々に好都合かどうかには答えられない」「タイヤの熱によって、スチールベルトがデラミネーションの原因のひとつだったと聞いている」「それが真実かどうかはわからないが、現在ピレリは安全性を向上させるために正しい措置をとっている」「だが、他の皆と同じように、我々も新しいタイアに対処し、それを理解していかなければならない」関連:ピレリ:シルバーストンの事実説明と今後のレースについて