メルセデスのチーム代表ロス・ブラウンは、2013年にルイス・ハミルトンに勝てるクルマを与えられることを期待している。ルイス・ハミルトンは、6年間在籍したマクラーレンを離れ、2013年からメルセデスでニコ・ロズベルグとともに戦う。最終戦F1ブラジルGP前、ルイス・ハミルトンは、インテルラゴスでのレースがしばらくレースに勝てる最後のチャンスになるかもしれないと認めていた。
メルセデスは、シーズン序盤のF1中国GPでニコ・ロズベルグがチーム初優勝を成し遂げたが、それ以降はライバルについていくのに苦労し、後半は5戦連続でのノーポイントレースがあった。それでもロス・ブラウンは、メルセデスには反撃のためのあらゆる材料が揃っていると考えており、上位で戦くことを除外していない。ルイス・ハミルトンの予想は悲観的すぎたかとの質問に「そう願っている」とロス・ブラウンはコメント。「もちろん、我々は彼とニコにポールポジションを獲得し、優勝できるチャンスを与えるために非常に懸命に取り組んでいる。それが我々の野心であり、目的だ」「自分達のポジションを改善していくことが重要なのは明らかだ。来年全ての目標に届かないかもしれないが、トライするつもりだ。他がどのようなことをしているかは決してわからないからね」「来年はそのようなことのいくつかを達成できると思いたい」「ルイスはちょっと状況を軽視していたんだと思う。彼は心の中で、ポールポジションを獲り、勝ちたいと思っているはずだ。だが、彼は我々が進んでいかなければならない旅を理解している」ロス・ブラウンは、ルイス・ハミルトンのクオリティとインプットは、メルセデスにとっても大きな後押しになると考えている。「我々はルイスと働くという見通しにとても興奮している。我々全員にとって非常に興味深いだろう」「彼はミハエルとは異なると思う。チームは、そのような質を持ったドライバーを得られることにとても興奮している。我々が力強いクルマを得られれば、ドライバーはさらに重要になってくる」ルイス・ハミルトンは、年末までマクラーレンと契約があり、2013年までメルセデスでの作業を始めることはできない。だが、ロス・ブラウンは、そのような遅れがルイス・ハミルトンの新しい環境への移行に影響を及ぼすことはないと楽観的に考えている。「大きな問題ではない」とロス・ブラウンはコメント。「もちろん、開始できることはある。エンジニアとの関係を築いてくことはできるし、1月には本格的に開始できる」