メルセデスAMGは、F1中国GPでのニコ・ロズベルグによる初優勝は、タイヤをパフォーマンスの“スイートスポット”に入れられたことが鍵だったと考えている。メルセデスAMGは、開幕2レースでパフォーマンスを損なったタイヤ問題に取り組む必要があると認識して上海に到着。ニコ・ロズベルグは、ポール・トゥ・フィニッシュを成し遂げた。
メルセデスAMGのチーム代表ロス・ブラウンは、F1中国GPでのパフォーマンスは、マシンの相対的なパフォーマンスよりも、むしろタイヤが重要だったと考えている。「タイヤによるものだと思う。正しく使えれば、我々が今日成し遂げたようなことができるだろう」とロス・ブラウンは説明。「スイートスポットに当たらなければ、おそらく今日起こったことの正反対になっていただろう」「我々はなんとかタイヤを働かせることができたし、他チームはできなかった。それが今年の特徴だ。全チームがタイヤの使い方が良くなっていくだろうし、良くなったいけば、正しく働かせられない場面は少なくなっていくだろう」「だが、今日は我々がタイヤを正しく使えたし、正しいセットアップを行うことができた。それが結果に表れた」メルセデスAMGは、オーストラリアではタイヤがオーバーヒートし、マレーシアでは十分に温められなかっが、中国では温度が下がることを恐れていたとロス・ブラウンは述べた。「冷えるとグレイニングが始まり、ウインドウから外れる可能性があるため、あまり冷えて欲しくなかった」「もう少し暖かくなると予想していたし、それにむけてマシンをセットアップしていた。だが、タイヤは完璧に働いたし、戦略スタッフのジェームズ(ヴォールズ)は、2ストップ戦略で完璧にレースを組み立てた。ピットに入ったとき、タイヤは緩み始めていたので、その点ではとてもうまくいった」マクラーレンのジェンソン・バトンは、最終ピットストップの遅れがなければ、ニコ・ロズベルグを脅かすことができたと述べたが、ロス・ブランンはそれほど恐れてはいなかったと述べた。「我々は彼に目を光らせていたし、彼らは前に出なければならなかったので、彼らが遅いストップをして集団のなかに落ちたことは大きな安心だった」「だが、それはレースの大部分でそうだった。ニコとはそんなに話してはいないが、彼にはまだ余力があったと感じている」関連:メルセデスAMG:ニコ・ロズベルグがF1初優勝 (F1中国GP)