マクラーレンは、2018年のF1世界選手権を戦うF1マシン『MCL33』のシェイクダウンをスペインのカタロニア・サーキットで実施。フェルナンド・アロンソが初走行を担当した。マクラーレンは23日(金)、2018年F1マシン『MCL33』を発表。その後、プレシーズンテストの舞台となるスペインのカタロニア・サーキットでフィルミングデーを利用して『MCL33』のシェイクダウンを実施した。
過去3年間はホンダのF1パワーユニットを搭載していたマクラーレンだが、今シーズンからルノーのF1パワーユニットに変更。昨年、レッドブルが3勝を挙げた実績のあるパワーユニットで2012年以来となる優勝を目指す。昨年、マクラーレンはマシン開発が遅れてプレシーズンテスト前にシェイクダウンを実施することができず、テストではホンダのF1パワーユニットにトラブルが多発して最初の4日間では208周しか走らなかった。今年は、ホンダとの悪夢のスタートとなった12ヶ月前のプレシーズンテストよりも大きく改善させた運命を迎えることを願っている。マクラーレンは、ルノーのF1パワーユニットを搭載したMCL33でテスト毎に2000kmを走破する計画を立てていると語る。マクラーレンのエンジニアリングディレクターを務めるマット・モリスは「1日あたり500kmを走行する計画だ。その走行結果で進めていく」とコメント。マクラーレンは去年と比較してどう感じているかと質問されたマットモリスは「どこにいても常にもう少し前に進めるのは素晴らしいことだ」とコメント。「クルマのすべてを完成させ、ルノーのエンジンを搭載したギアボックスで走らせるという点で、我々は可能な限り良い状態で冬季テストに入れるはずだ」「たとえ、早くにエンジンを交換していたとしても、他のことを早くに実施することはなかっただろう」マクラーレンは、『MCL33』がプレシーズンテストから開幕戦までに“大幅”な変貌を遂げることになると予告する。マクラーレンの空力責任者を務めるピーター・プロドロモウは、発表されたマシンは昨年と大きく異なるものではないとし、メルボルンでの開幕戦にむけて新しいパーツを導入するために大きな努力がなされていると語る。「我々は過去3年間に行ってきたようにクルマを開発している。我々は進化的な方法でマシンを開発してきた」とピーター・プロドロモウは説明。「発表ではコンセプト的にかなり類似したものに見えると思う。実際、我々は開幕戦のアップグレードに焦点を当ててこの2~3ヵ月間を費やしてきた」「メルボルンに空力とメカニカルの両面にそれなりのアップグレードを投入し、最善を尽くすことを重要視している」「我々はマシンが去年の終わりとかなり似た感覚、類似したパフォーマンスでスタートを切れることに大きな期待を寄せている。前進していることを期待しているし、その後、メルボルンにむけてもう少し大幅なことをやっていくつもりだ」マクラーレン MCL33は、伝統のパパイヤオレンジのカラーリングが復活。50年前にF1参戦を果たしたカラーリングで名門復活を目指す。マクラーレン MCL33 シェイクダウン 画像関連:マクラーレン、2018年F1マシン『MCL33』を発表
全文を読む