マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、リザーブドライバーのレオナルド・フォルナローリについて「間違いなくF1にふさわしい」と高く評価し、将来的なレギュラーシート獲得に期待を寄せた。その期待を裏付けるように、マクラーレンはハンガリーGPでフォルナローリをフリー走行1回目(FP1)に起用することを発表。チームのアップデート評価も担う重要な役割を任されることになった。
ブラウン「間違いなくF1にふさわしい」レオナルド・フォルナローリは2025年のFIA F2王者となった後、同年12月にマクラーレンのドライバー育成プログラムへ加入。2026年シーズンはパト・オワードとともにリザーブドライバーを務めている。スペインGPではランド・ノリスに代わってFP1に出走し、22周を走行して5番手タイムを記録。その数日後にはスペイン・ヘレスでハースの2025年型マシン「VF-25」を使ったTPC(旧型車テスト)にも参加し、平川亮とともに走行を行った。ハースはこのプログラムについて「ドライバーをテストし評価する能力を持っている」と説明しており、フォルナローリの将来を占う重要な機会となった。こうした状況を受け、F1イギリスGPの週末にブラウンは、フォルナローリがキミ・アントネッリに続くイタリア人F1ドライバーになる可能性について質問を受けた。「そう思う。彼は素晴らしい才能を持っている」ブラウンはそう語り、さらに続けた。「彼は私たちのチームでもテストを重ねているし、ぜひF1のシートを獲得してほしい」「彼は間違いなくF1にいるべきドライバーだ」ハンガリーGPで2度目のFP1 新アップデートも評価マクラーレンはハンガリーGPでフォルナローリを再びFP1に起用することも発表した。今回はオスカー・ピアストリに代わってMCL40をドライブし、スペインGPに続く2度目のF1公式セッション出走となる。今回の走行では、マクラーレンが投入する新型フロアをはじめとする空力アップデートの評価も重要な任務となる。また、オーストリアGPでテスト予定だった実験的な改良版リアウイングも、FP1限定で走行評価が行われる。フォルナローリは走行を前に次のように意気込みを語った。「ハンガロリンクでFP1を走れることを楽しみにしている。すべてのセッションは学び、経験を積み、自信を深めるチャンスだ。そして週末のプログラムに貢献したい」「ここ数週間はシミュレーターやマクラーレン・パフォーマンス・ハブで準備を重ねてきた。できる限り万全の状態で臨めるよう取り組んできた」「ここまで支えてくれたマクラーレンF1チームの皆さんには本当に感謝している。金曜日にコースへ出て、走行を楽しみながら1周1周を最大限に生かしてチームに貢献したい」マクラーレンのランディ・シン レーシング担当シニアディレクターは、ハンガリーGPでは新型フロアなどのアップデートを投入すると説明した。「非常に競争が激しいシーズンだけに、すべてのアップデートが重要だ。フリー走行を通じて新パーツがどのような性能を発揮するのか理解を深めたい」「夏休み前最後のレースで持てる力を最大限に引き出し、シーズン後半戦へ向けて良い流れを築きたい」ハース加入報道とも一致する評価フォルナローリを巡っては、2027年にエステバン・オコンの後任候補としてハースF1入りが有力視されている。マクラーレンとハースは技術提携関係にあり、育成ドライバーがハースを経てF1デビューするシナリオも現実味を帯びている。ブラウンの「F1にふさわしい」という力強い評価に加え、FP1出走や開発プログラムでの役割拡大は、フォルナローリが着実にF1デビューへ近づいていることを示している。フェルスタッペン獲得報道には冷静な姿勢一方で、最近はマックス・フェルスタッペン陣営がマクラーレンと非公式な接触を行ったとの報道も話題となっている。しかしブラウンは、この憶測について冗談を交えながら否定した。「ただの噂だよ」ブラウンは笑顔でこう語った。「普段は誰と夕食を食べたかなんて話さないけど、昨夜はナイジェル・マンセルと食事をした。とても素晴らしい時間だった。彼はこのレースで何度も優勝しているからね」そのうえで現在のドライバーラインアップへの信頼を改めて強調した。「私はランドとオスカーという2人のレースドライバーに非常に満足している」「マックスのような4度のワールドチャンピオンの名前が出れば、誰だって興奮するものだ。でも私は今のドライバーラインアップにとても満足している」ブラウンの発言と今回のFP1起用は、マクラーレンがノリスとピアストリを中心とした体制を維持しながらも、フォルナローリを将来のF1ドライバー候補として着実に育成していることを改めて示す内容となった。
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