マックス・フェルスタッペンのマクラーレン移籍説が加熱するなか、新たな障害としてオスカー・ピアストリとの契約問題が浮上した。元F1ドライバーのラルフ・シューマッハによれば、マクラーレン首脳陣はフェルスタッペン獲得に前向きな姿勢を示しているものの、多数株主が既存契約の尊重を強く求めており、交渉を進める上で大きな制約になっているという。
フェルスタッペン獲得への障壁はピアストリとの契約マックス・フェルスタッペンの去就を巡る憶測はここ数週間で急速に広がっている。レッドブル共同オーナーの一人がフェルスタッペンとの決別を望んでいるとの報道もあり、移籍市場への注目は高まる一方だ。マクラーレンのアンドレア・ステラ代表とCEOのザク・ブラウンは、これまでもフェルスタッペンの実力を高く評価し、チームにもたらす価値を公然と認めてきた。しかし、契約書に署名するだけで実現できるほど状況は単純ではないようだ。ラルフ・シューマッハ「多数株主は契約履行を求めている」ポッドキャスト『Backstage Boxengasse』でラルフ・シューマッハは、マクラーレン内部の事情について次のように語った。「マクラーレンはフェルスタッペンへのオファーを用意しているようだ。しかし本当の問題は、現在オスカー・ピアストリと契約を結んでいることだ」さらに、その背景にはチームの株主の意向があると説明した。「多数株主は、まだ有効な契約は守られるべきだと強く求めている」「もし双方が受け入れられる妥協案が見つかるなら、それは十分に考えられるだろう」ピアストリ退団なら状況は一変する可能性シューマッハは、ピアストリ自身が状況を左右する重要な立場にあるとも指摘した。同氏は、2025年イタリアGPでマクラーレンがランド・ノリスを優先した対応以降、ピアストリはチームへの信頼を失ったと聞いていると明かした。今季は期待されたようなパフォーマンスを発揮できておらず、そこへフェルスタッペン加入説まで浮上したことで、ピアストリの立場はさらに複雑になっているとの見方を示している。さらに最近では、ピアストリが現在の契約を解除して自らチームを離れる可能性も報じられている。現行契約は2028年まで続くとされているが、もし本人主導で契約が解消されれば、多数株主が問題視する契約上の障壁は取り除かれ、ブラウンCEOによるフェルスタッペン獲得交渉が進展する余地が生まれる可能性がある。今回の情報はラルフ・シューマッハの証言を中心としたものであり、マクラーレンやフェルスタッペン陣営から公式なコメントは出ていない。それでも、フェルスタッペン移籍説の裏側では、ドライバーの実力だけでなく契約や株主の意向といった経営面も大きな要素となっていることが改めて浮き彫りになった。