マクラーレンF1のオスカー・ピアストリは、F1アメリカGPスプリントで起きたチームメイト同士の接触を振り返り、ランド・ノリスに科されていた「内部的な措置」が解除されたことを明らかにした。アメリカGPのスプリントでは、スタート直後のターン1でニコ・ヒュルケンベルグがピアストリに接触。これによりピアストリはノリスに衝突し、2台ともオープニングラップでリタイアを余儀なくされた。スチュワードによる調査は行われなかったものの、一部ではピアストリのスイッチバックを試みた動きが原因だったと指摘する声もあった。
この一件は、シンガポールGPでノリスがピアストリを抜く際に接触した件に続く、マクラーレン内部での“チーム内バトル”の再燃となった。マクラーレンはその際、ノリスに対して「今後数戦にわたって影響を及ぼす軽度のスポーティングな処分」を与えていた。しかし今回のアメリカGPでの接触を受け、その処分が帳消しになったことをピアストリが認めた。「僕たちは毎週末、どんな状況であっても必ず検証を行っている」とピアストリは『Motorsport Week』などに語った。「スプリントでは僕にも責任の一部があると思う。だから今週末は、僕たち2人ともクリーンスレート(白紙)から再スタートする。お互いにただレースをして、どちらが上に来るかを見るだけだ」「クリーンスレートとは、ノリスへの措置が解除されたという意味か?」と問われると、ピアストリは「その通り。ランドに対する処分は取り消された」と明言した。プレッシャーは感じていないと強調ピアストリはまた、マクラーレンが掲げる「レーシング・プリンシプル(レース上の原則)」がタイトル争いにおいてプレッシャーになっているのではとの見方を否定した。「特にそうは思わない」と14ポイント差のランキング首位に立つピアストリは答えた。「僕たちにとってのルールは非常に明確だ。チームメイト同士でぶつからないということだよ」「でもそれはどんな状況でも同じことで、チームメイトとして当然求められるレースの仕方だと思う。それが余計なプレッシャーになることはない」
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