マクラーレンF1チームは、2026年シーズンからマスターカードをネーミングパートナーとして迎え入れ、10年以上ぶりに公式タイトルスポンサーを冠することを発表した。この契約は両ブランドの既存パートナーシップを大幅に拡大するものであり、米国の決済大手による重要なコミットメントを示すものとなる。マクラーレンとマスターカードは2024年7月に複数年契約を結んでいたが、今回の合意により協力関係は新たな段階に進む。
2026年からチームは正式に「マクラーレン・マスターカードF1チーム」として参戦することとなり、2013年のボーダフォン離脱以来初めて企業名を冠することになる。マスターカードはこの発表に合わせ、ファン向けの新イニシアティブ「チーム・プライスレス」を始動させることも明らかにした。このプログラムでは、ランド・ノリスやオスカー・ピアストリとのミート&グリートや、サーキットでのホットラップ走行など、特別な体験がファンに提供される予定で、同社の「プライスレス」リワード哲学をさらに拡大するものとなる。マクラーレン・レーシング代表のザク・ブラウンと、マスターカード最高マーケティング兼コミュニケーション責任者ラジャ・ラジャマナール(上海グリッドにて)ブラウン「ファンが最優先」マクラーレンCEOのザク・ブラウンは、この新たなパートナーシップがファン中心であることを強調し、マスターカードの長期的目標との一致を強調した。「我々にとって最も大切なのは素晴らしいファンたちだ。だからこそ、マスターカードとのパートナーシップの次の章に進めることを心から嬉しく思う。世界中のパパイヤファミリーに約束するのは、これからもファンを第一に考え、チームをより身近に感じてもらい、驚くような体験を提供し続けることだ」とブラウンは語った。「マスターカードは我々の情熱や価値観を共有する素晴らしいパートナーだ。ネーミングパートナーとして共に歩むことは、我々がオン・オフ両面で前進し続けるための完璧な発射台になるだろう。2026年に『チーム・プライスレス』が実現するのを見るのが待ちきれない」と続けた。マスターカード「次なるレベルへ」マスターカードにとって、この関係拡大はF1の世界的なファン層に深く根を下ろす意志を示すとともに、同社の革新性とパフォーマンスというブランド価値を強化するものとなる。「我々のパートナーシップは、最初からファンを“ポールポジション”に置くことを基盤としてきた。そして、マクラーレンF1チームの公式ネーミングパートナーになることで、そのコミットメントを次の段階に引き上げる」と、マスターカードのチーフ・マーケティング兼コミュニケーション責任者のラジャ・ラジャマナールは述べた。「マクラーレン・レーシングは革新、精度、パフォーマンスの頂点を体現しており、それは我々が限界を押し広げ、勝利の体験を提供する姿勢と一致している。『チーム・プライスレス』のようなコラボレーションは、その価値観を反映しており、ファンに今シーズン、そしてこれから先も楽しみにしてもらえるものを提供していく」と加えた。マスターカードがチーム・パパイヤへの関与を強めることで、マクラーレンは商業基盤をさらに強化すると同時に、2026年の大規模なレギュレーション変更を控えたF1において、ファン中心の新時代を切り開くことになる。