マクラーレンは、これまでのF1マシンに搭載されていた革新的な車内デジタル広告パネルを撤去する決定の理由を明らかにした。2022年にマクラーレンが導入したこのユニークな追加機能は、コックピットに沿ってスポンサーを表示するもので、オンボードのテレビカメラの完全な視界に入るように配置されていた。
2022年のアメリカグランプリでデビューしたこのパネルは、チームがコンストラクターズタイトルを獲得した2024年のシーズン中に廃止された。先月、マクラーレンはRaceFansに対し、軽量化対策による競争力の最大化を目指すという意欲がその背景にあると明かした。マクラーレンの決断は、フェラーリとレッドブルとのコンストラクターズ選手権での接戦のさなかに行われた。2025年のマクラーレンのF1マシンは、2022年に導入されたパネルは採用しないが、コンストラクターズ選手権のタイトルを維持できることを願うマシンを飾るスポンサー広告には事欠かないだろう。裸からブランドへ:マクラーレンはもはやスポンサーに事欠かないパネルがなくなったことで、チームにとって有益かつ独創的な特徴が失われたが、マクラーレンはスポンサーシップ面で苦戦しているわけではない。マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンは、2016年にCEOに就任して以来、コース上でのチームの目覚ましい躍進と並行して、商業面での再成長を監督してきた。就任当初はスポンサーの数が少なかったが、ザク・ブラウンはマクラーレンをブランドとしての魅力という点で、最も注目されるチームのひとつへと変貌させた。先月のF1 75の発表を前に、メディアの取材に応じたザク・ブラウンは「間違いなく、興味深いことが起こりつつある」と語った。「商業面でも絶好調だ。レースチームがこれまで得たことのないほどの商業収入を得ている。おそらくF1では一番だろう」「決算がすべて開示されればわかるだろう。昨年の決算は今年後半になる。我々の主要な発表はすべて完了している。しかし、私はこの仕事を長く続けているので、予期せぬことが起こることも想定している」「しかし、現時点では、今夜のレースで我々のマシンが披露するものは、レースで使用するものになるだろう。26年も同じようなものになるはずだ」「レーシングチームに関して、私が今最も重視しているのは、長期的な観点からの安定性と可視性だ」「だから、ピットウォールであろうとレーシングドライバーであろうとスポンサーであろうと、私はそこに焦点を絞っている」「計画通りに進めば、この10年間でそれらのどれにも大きな変化はないはずだ」
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