ザク・ブラウンは、マクラーレンがF1の序列を登っていくのをライバルチームがコピーするのを警戒し続けることを強く望んでいる。マクラーレンは2023年、グリッド上で最も遅いマシンの1台でシーズンをスタートしたが、1年を通してのアップグレードにより、オスカー・ピアストリがカタールでスプリント勝利を収めるなど、有力集団に食い込むことができた。
その素晴らしいペースは2024年も継続し、MCL38はフィールドの最速マシンと広く評価され、ピアストリとランド・ノリスはそれぞれ、マクラーレンが1998年以来のコンストラクターズタイトル獲得を狙う中、前半戦で初勝利を収めた。レッドブルとは現在42ポイント差だが、2026年に予定されている空力とパワーユニットに関する大幅なルール改正を前に、現行のマシンは2025年シーズンにもほぼそのまま引き継がれることになっている。こうした状況を踏まえ、ブラウンはマクラーレンのように順位を上げてくるチームの脅威を無視するのは「甘い」と考える。「来年は素晴らしいシーズンになるかもしれない」とブラウンはメディアに宣言した。「チャンピオンシップを争う4チームの進化であり、今トップ4にいないチームを除外するのは早計だ」「アストンマーティンが後退したように、物事がいかに早く変化するかが分かる。しかし、彼らはすぐに巻き返す可能性もある」「RBはシーズン序盤に非常に速かった。だから、我々ができたことをチームができない理由はない」「我々はハードワークと素晴らしい人材によってそれを成し遂げたが、誰もが同じ規模の予算を持ち、誰もが同様の技術を持っている」「我々が昨年成し遂げたことを他のチームができない理由はない」2026年の未知数ブラウンはまた、2026年のルール大改正に向けた準備についても触れ、パワーユニットパートナーであるメルセデスが、2014年にターボハイブリッドユニットが導入されて以来最大のパワーユニットの改変にどう対応しているかについても言及した。「ワクワクする気持ちと不安な気持ちが同時にある。なぜなら、わからないからだ」とブラウンは付け加えた。「メルセデスのパワーユニットに関しては非常に自信を持っている。2026年に私が夜眠れなくなるようなことが起こるとしたら、それは未知のことだけだ」「パワーユニットは心配の種ではない。メルセデスが開発において非常に高いレベルにあることは確信しているし、もちろん、他チームがどこまで来ているかはわからない」「しかし、彼らはとても良い感触を得ている。だから、我々も良い感触を得ている」