マクラーレンF1チームは、インディカーのスタードライバーであるパトリシオ・オワードが最終戦F1アブダビGPのフリー走行1回目に参加することを発表した。メキシコ人のオワードは、11月26日に開催される今シーズンの最終レースであるアブダビのレース週末のオープニングセッションでMCL60のハンドルを握ることになる。
パト・オワードは、2021年の若手ドライバーテストに参加したときに初めて現代のF1マシンを体験し、昨シーズンのアブダビGPではマクラーレンのFP1でドライブした。F1マシンの最初のテストはオワードのインディカーでの成功によって実現した。オワードは、マクラーレンのCEOであるザック・ブラウンとの賭けを果たし、テキサス・モーター・スピードウェイで行われたインディカーレースで初優勝を飾った。F1のルールでは、F1グリッドにつくすべてのF1チームは、シーズン中にFP1で2回以上グランプリに出走していないドライバーがドライブしなければならないというルールがある。このルールにより、有望な才能がF1に参入する正当なチャンスが与えられる一方で、チームは金曜セッションを走るのに適したドライバーを見つけるため、年末に向けて少し奔走しなければならなくなる。オワードは、マクラーレンが今年義務付けている2回のFP1ルーキー出場のうちの2回目を果たすことになる。ルーキーのオスカー・ピアストリはバーレーンGPに出場してその1回を消化した。オワードは、今年のインディカーシーズンでチャンピオンシップで4位に終わり、7回表彰台に上がったが、勝利を収めることはできなかった。24歳の彼は来季も引き続アロー・マクラーレンのトップドライバーを務め、インディカーでの5シーズン目もチームに残ることになる。オワードは、シーズン中はインディカーに専念するという計画を貫いたようで、時間の余裕ができた今、ゆっくりと、そして着実にF1への野望を続けるために少し時間を割くつもりだ。