マクラーレンF1チームは、カナダGPでのランド・ノリスのペナルティを覆そうと試みたが、F1スチュワードによって却下された。2週間前のモントリオールGPでノリスは9位でゴールしたものの、5秒のタイムペナルティを科せられ、ポイント圏外に降格した。
スチュワードは、マクラーレンが2人のドライバーを同時にピットインさせた際、ノリスがセーフティカー先導のもとでスピードを落とし、前方のチームメイト、オスカー・ピアストリとのギャップを作ろうとした際、「スポーツマンシップに反する 」運転をしたと判断した。オーストリアGPに先立ち、日曜日の朝にレッドブルリンクで公聴会が開かれ、スチュワードの決定が支持された。マクラーレンは2023年6月30日に行われたFIA(国際自動車連盟)チームマネジャー会議で「ライバルに悪影響を与えたとされるギャップがあったにもかかわらず、ペナルティーが科されなかったとされる8つの異なる事例に関するビデオ、音声、GPS、タイミングの証拠 」と「違反の疑いに対してペナルティーが科されるべきではないというチームの理解を示すメモ」を提出した。しかし、ミーティングにも出席していたウィリアムズは、2016年、2017年、2018年に行われた3つの事例で、「カナダ2023年に起きたような行為」がペナルティを受けたと強調した。また、先日のチームマネージャー会議に関しても、「その会議ではノリスがペナルティを受けるべきではなかったという一般的なコンセンサスは得られなかったので、その会議は重要なものではなかった」とも述べた。スチュワードは「マクラーレンは重要な、新しい、関連する要素は手に入れられなかった」と判断し、控訴を却下した。マクラーレンは声明を発表し、関連する新たな証拠を提出したと信じていたが、この決定を受け入れたと主張した。「2023年カナダGPでのランド・ノリスの5秒タイムペナルティを支持したFIAとスチュワードの決定を尊重する」とマクラーレンは述べた。「しかしながら、我々は『審査権』を正当化するのに十分な、重要かつ関連性のある新たな証拠を提出したと信じている」「我々は、この証拠が彼らの要求を満たしていないというスチュワードの決定を受け入れる。我々が望んだ結果ではないが、時間をかけて協力してくれたスチュワードに感謝する」