マクラーレン・レーシングはフォーミュラEと契約を結び、2022年から始まるGen3時代のチャンピオンシップに参加するオプションを確保した。この契約は、マクラーレンがフォーミュラEでレースをすることを完全に保証するものではないが、8回のF1コンストラクターズチャンピオンのグリッドへの参戦枠を正式に保証するものとなる。
これは、アウディとBMWの両方が次の2021年シーズンの終わりにフォーミュラEから撤退し、12チームのフィールドから2つの空席ができるという12月の発表に続くものとなる。この合意は、2018/19シーズンに先立って2016年10月にフォーミュラEに参加するオプションを確保したメルセデスの先例に従うものとなる。ただし、メルセデスは、フルタイムでの参戦に先立って、HWA Racelabとして1シーズンを戦った。フォーミュラEのCEOであるジェイミー・ライグルは「彼らは今後数ヶ月にわたっていくつかの作業と評価を行い、それから決定を下すことになる」とコメント。「オプションの段階から完全な確認に進むことができれば、非常にエキサイティングだと思う」フォーミュラEの共同創設者兼会長のアレハンドロ・アガグは「マクラーレン・レーシングがGen3からフォーミュラEグリッドに参加するオプションを確保したことは、我々のスポーツの継続的な影響力の証だ」とコメント。「モータースポーツで最も有名な名前のいくつかがすでにフォーミュラEで競争しており、マクラーレン・レーシングがフォーミュラEへの潜在的なエントリーを検討することを決定したことに興奮している」マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは先月、2021/22シーズンでマクラーレン・アプライド・テクノロジーズの独占的なパッテリー供給契約が満了した後、チームがGen3規制のフォーミュラEへの参入を評価していると語っていた。この規制は、120kgのマシンの軽量化と、最大350kW(470bhpに相当)のパワーブーストが特徴となる。近年、マクラーレンは、2020年に開始したアロー・マクラーレンSPとしてのインディカーへのフルタイムプログラム、フェルナンド・アロンソの2回のインディ500エントリーを含め、F1を超えてレースへの関与を増やしている。また、WEC(FIA 世界耐久選手権)とIMSAウェザーテックスポーツカー選手権のLMDhカテゴリーにも関心を示している。ザク・ブラウンは「我々はしばらくの間フォーミュラEを注意深く観察し、シリーズの進捗状況と将来の方向性をモニタリングしてきた」とコメント。「エントリーのオプションを得る機会、そして、Gen2の終わりにFIAとのマクラーレン・アプライドのサプライヤー契約が完了することで、フォーミュラEが将来の競争プラットフォームとしてマクラーレンに適しているかどうかを判断するために必要な時間が与えられる」マクラーレン・アプライドは、4年間のGen2ルールセットでフォーミュラEの唯一のバッテリーサプライヤーだったが、Gen3ではウィリアムズ・アドバンスド・エンジニリングに置き換えられる。ジェイミー・ライグルは「モータースポーツで最も象徴的な名前の1つであるマクラーレン・レーシングがフォーミュラEに参加するオプションを確保したことを嬉しく思う」と付け加えた。「マクラーレンは、Gen2バッテリーシステムのサプライヤーとしてフォーミュラEの成功に大きく貢献してきた。マクラーレン・レーシングと協力して、フォーミュラEの協議と商業メインの可能性を実証し、評価の一環としてシリーズを新しいレベルに引き上げる方法を考案することを楽しみにしている」
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