マクラーレンF1チームのテクニカルディレクターを務めるジェームス・キーは、F1デザイナーの仕事の本質は、ライバルのマシンコンセプトをコピーするのではなく、開発で上回ることであるべきだと語る。マクラーレンのミッドフィールドのライバルであるレーシング・ポイントF1チームは、一目でメルセデスが2019年にタイトルを獲得したW10のコピーだとわかる新車を投入してパドックを驚かせた。
ジェームス・キーは、F1プレシーズンテストでのレーシング・ポイントの新車のパフォーマンスを認めてつつも、そのようなアプローチが自分のエンジニアリングマシンを刺激することはないと認める。「隣人をコピーするのは最もやりたくないことだ。より良いアイデアで彼を開発で上回りたいからね」とジェームス・キーは語る。「写真はそれらのことの物語を伝えており、多くの議論があるが、我々の側からはもっと自分自身に集中している」「もちろん、我々はライバルに目を光らせなければならない。レーシングポイントは明らかにパフォーマンスを大きく飛躍させていることがわかる。それを認識せず、認めないのは愚かなことだと思う」「エンジニアとして、エンジニアリングの観点で語れは、他の全員を打ち負かしたいというのが大部分の人々のモチベーションだ」ジェームス・キーは、設計全体を複製することは、パフォーマンスに対するエンジニアの貢献度を低下させると考えている。「エンジニアは競争力のある人材だ。F1で働いている我々がそうであるのは確かだ。常に会社や他チームとの競争に常に立ち向かっている」とジェームス・キーは語る。「F1をユニークなものにしているのは、チーム対チーム、ドライバー対ドライバーだ。そして、エンジニアとして特定の分野でグリッドで1番になりたいと思うものだ。それが多くの人々のモチベーションになっている。それが私のモチベーションであることは確かだ」「他の人がどのように感じているかを知るのは難しいが、個人的にはパフォーマンスに直接責任を感じたいと思っている」