マクラーレンのF1チーム代表を務めるザク・ブラウンは、F1バーレーンGPのように今シーズンでレッドブル・ホンダと定期的にホイール・トゥ・ホイールのバトルができると期待するのは“楽観的”だと語る。マクラーレンの2019年F1マシン『MCL34』は、昨年から明らかにステップアップを果たしており、カルロス・サインツとランド・ノリスはバーレーンGPで揃ってQ3に進出。
7番グリッドからスタートしたカルロス・サインツは、レース序盤にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとバトルを展開したが、接触によってタイヤがパンクしたことでピットインを余儀なくされ、戦線を離脱した。しかし、ザク・ブラウンは、マクラーレンが定期的にレッドブルに挑戦できる実力はまだないと考えている。「たぶんそう考えるのは楽観的だろう」とザク・ブラウンは Autosport にコメント。「あの週末にレッドブル・ホンダに近づけたのは嬉しい驚きだった。だが、まだ我々はトップ3とは大きなギャップがあると感じているし、今週末で我々の見解が変わったとは思っていない」ランド・ノリスは、F1バーレーンGPで6位入賞を果たしてF1初ポイントを獲得しており、それもマクラーレンのパフォーマンスのひとつの指標だと考えられる。それでも、ザク・ブラウンは、今年のミッドフィールドの拮抗ぶりを考えれば、マクラーレンが一貫して“ベスト・オブ・ザ・レスト”を争えると考えることにも慎重な姿勢をみせている。「我々は間違いなく一歩前進したと感じているが、ミッドフィールドは拮抗している。4番手から9番手まで差はない」とザク・ブルウンはコメント。「我々は4~5番手の週末もあれば、8~9番手の週末もあると思う。これまでのところ、我々は予選では4~5番手に近づいていたが、それはトラック固有のものだと考えている」「チームがうまく実行する必要がある。だが、ドライバーに関してはカルロスとランドには本当に満足している」「他チームのいくつかを見れば、ドライバー間に格差があるし、このような接戦になれば、すべてが重要になってくる」「それがチームチャンピオンシップに影響を与える可能性があるし、我々は二人のドライバーには本当に満足している」「開発戦争なので、我々としてはとにかく集中して懸命に仕事を続けていくだけだ」
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