マクラーレンは、今年5月のフェルナンド・アロンソとのインディ500挑戦に向けてカーリン・レーシングと技術パートナーシップを結んだ。ゆっくりだが、確実のマクラーレン・レーシングのインディ500への準備は進んでいる。カーリンとのパートナーシップに加え、インディカーで名のあるエンジニアも雇用している。
マクラーレンは、2017年のインディ500初参戦ではアンドレッティ・オートスポーツに頼ったが、今年はカーリン・レーシングと組んでインディカーのマシンを準備していく。また、マクラーレンは、チップ・ガナッシから複数のインディカーのタイトルとインディ500勝利をもたらしたベテランエンジニアのアンディ・ブラウンを雇用。また、フェルナンド・アロンソのマシンを統括するクルーとして経験豊富なアントン・ジュニアンを起用する。マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは「インディアナポリで1台体制は危険な可能性がある。フェルナンドのような才能のある人材がいたとしても、すべてのチームとすべてのドライバーがインディアナポリスではセットアップで迷路に陥る可能性がある」とコメント。「我々はアンドレッティから素晴らしいレースカーを与えてもらうことができて幸運だった。今回は4つのリングを所有するアンディ・ブラウンと、同じくらい良いアントン・ジュリアンでそれを軽減しようとしている。また、我々ははインディアナポリスを非常にリスペクトしている」「ロジャー・ペンスキー、ボビー・レイホール、ジェームス・ヒンイクリフが予選に失敗したのを目にしてきたし、それは誰にでも起こり得る」「そのため、カーリンと一緒に仕事をすることは、アンドレッティのドライバーとフィードバックループを提供するために開発したのと同じように素晴らしい双方向の道であり、彼らはフェルナンドのフィードバックを得ることができる。彼らを助ける、もしくは我々を助ける必要がある場合、シャシーセットアップ面で両方の方向性に取り組むことができる」マクラーレンとカーリンはお互いを熟知しており、カーリンは4年間にわたってジュニアカテゴリーでマクラーレンのF1ドライバーであるランド・ノリスを鍛え上げてきた。さらに、カーリンのチームプリンシパルは、インディカードライバーで元元F1ドライバーのマックス・チルトンの父グラハム“Chily”チルトンが務める。「カーリンとは良い歴史があり、私は長い間 “Chily”を知っている」とザク・ブラウンは語る。「彼らは優れたチームであり、インディアカーで我々よりも多くの経験を積んでる」「チームには素晴らしい人たちがいるが、マクラーレン・レーシングがインディ500でレースをするのは30年ぶりだ」「私はマクラーレンとフェルナンドに成功のための最大のチャンスを与えたい。データが肝であり、カーリンとデータポイントを持ち、我々自身が使用できる他のリファレンスポイントを持つことは賢明な判断だ」「我々はカーリンと一緒に仕事をすることから恩恵を受けるだろう。そして、カーリンも我々と一緒に仕事をすることから恩恵を受ける」「インディアナポリスのタスクを過小評価するつもりはない。複数台体制のチームの一員であることの利点を見てきた。カーリンと協力してチームメイトを持つことで、よりスマートになるだろう」
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