マクラーレンのCEOを務めるザク・ブラウンは、チームがF1スペインGP後にすでに2018年F1マシン『MCL33』の開発を中止していたとの説を否定。10月まで開発を継続していたと主張した。今年、ルノーにF1エンジンを変更してグリッド上位へ返り咲くことを目指していたマクラーレンだが、開幕戦の5位を上回る正式は残せず、コンストラクターズ選手権6位でシーズンを終えた。
マクラーレンは、シーズン序盤にMCL33の基本的な設計に問題があることを発見。他のルノーユーザーの競争力に匹敵できなかった。10月のF1日本GPでのふがいない成績の後、フェルナンド・アロンソは「ミッドフィールドのチームに毎週絶えず新しいパーツを目にしていると思う。僕たちは彼のクルマや写真を見ているしね」とコメント。「僕たちは常に誰かがアップデートするのを見ている。おそらく僕たちはスペインからまったく入っていないけどね」ザク・ブラウンは、マクラーレンの2018年シーズンは“非常に期待外れ”なのだったと述べつつも、マクラーレンがMCL33の開発を早々に諦めていたとの推測を否定。10月のF1アメリカGPまで開発は続けていたと説明した。「我々が非常に劣悪なレースカーを作ってしまったのは明らかだ。クルマに投入する開発にもあまり反応を示さなかった」とザク・ブラウンはコメント。「我々はアメリカGPまで常にクルマを開発していた。スペインで中止したという報道は不正確なものだ。だが、シーズン後半には来年のクルマを学ぶための開発はいくつかあった」「チームは一体となって懸命に作業していると確信しているし、ミスを犯した場所を理解・特定し、来年、それを繰り返さないように多くの変更を施してきた」マクラーレンは、ホンダからルノーにF1エンジンを変更したにも関わらず、パワーユニットのパフォーマンスと信頼性不足がチームの苦戦の理由としてしばしば引用されてきた。ザク・ブラウンは、ホンダからルノーにF1エンジンを変更したことによって、マクラーレンが問題がどこにあるかはしっかりと把握し、他のルノーユーザーに対して自分たちの測る機会を得ることができたと述べた。「その3年間はチャレンジだったし、パフォーマンスを発揮できていない様々な変数、弱いエリアがどこにあるかを理解するの難しかった」とザク・ブラウンはコメント。「レッドブルという明確なマーカーがいる状況にいれば、方程式を解くことができる。調べられる場所はたくさんある」「その意味では直接比較できるチームが他に2つあることは助けになったし、彼らのパフォーマンスに我々は達していなかった。そこは助けになった」
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