マクラーレンは、ストフェル・バンドーンがそう遠くない将来にシートをする可能性があることを示唆した。実際、ストフェル・バンドーンは、今週末のF1ベルギーGPでフォースインディアを起点とする玉突き移籍の犠牲者になると噂されていた。ランス・ストロールは、来週末のイタリアGP、もしくは9月中旬のシンガポールGPで父親の億万長者ローレンス・ストロールが買収したレーシングポイント・フォースインディアに移籍すると予想されている。
その場合、ロバート・クビサがウィリアムズのレースシートに昇格すると考えられている。現在、ウィリアムズのリザーブドライバーを務めるロバート・クビサは「再びレースができると信じていなければ、僕は契約しなかったし、ウィリアムズも僕と契約しなかっただろう」とスパ・フランコルシャンでコメント。ランス・ストロールのレーシングポイント・フォースインディア加入ではじき出されるのはエステバン・オコンであり、オコンはマクラーレンに加入すると考えられている。その取引の犠牲者になるのがストフェル・バンドーンであるのは間違いないとみられている。今週末のF1ベルギーGPでバンドーンは3回のフリー走行ですべて最下位に沈んでいる。ストフェル・バンドーンは、チームから輝くための公平なチャンスを与えられていないと公にマクラーレンへの批判を開始している。「とてもフラストレーションを感じている」とフリー走行後にストフェル・バンドーンはコメント。「ずっと問題を抱えている。最初にブレーキ、それからエンジン、そのあとにフロア。DRSも動いていなかった。率直に言って、理想的な準備とは言えない」「チームが僕の多くのことを期待しているのはわかっている。でも、壊れないクルマを僕に与えるのは彼らの責任だ。どうやって彼らは僕に正常にレースの準備をさせようとしているんだ?」「どうして僕のクルマにだけ起こっているのかとにかくわからない」ストフェル・バンドーンは、下位カテゴリで非常に有望なドライバーだったが、もはやマクラーレンの忍耐は尽きたとも言われている。「ストフェルは優れたチームスピリットを持った優秀なドライバーであり、我々は本当にまだ2人目のドライバーを選んでない」とマクラーレンのスポーティングディレクターを務めるジル・ド・フェランは RTBF にコメント。「ストフェルは全てのレース週末でチームのために最大限のポイントを獲得することに集中する必要があると思う。彼はもっとアグレッシブに走るべきか? 私はそうは思わない。全てのドライバーは異なるからね」「我々は彼を助けようとしている。だが、ストフェルのような状況はモータースポーツにはつきものだ。F1には20のシートしかないし、それはゲームの一部だ。私が、何かが起こるのか、もしくは起こらないのかを推測することはない」