マクラーレンは、2018年のF1プレシーズンテストでトラブルが続発しているが、レーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、新しいエンジンサプライヤーであるルノーが原因ではないと主張する。初日にバッテリーとハイドロリックの問題が発生して38周しか走行できなかったマクラーレンは、2日目にもトラブルが発生。開始2時間でフェルナンド・アロンソがオイル漏れでストップ。赤旗の原因となった。
それにより、マクラーレンはエンジン変更を強いられ、残り1時間でコースに復帰したものの、2日目も57周しか走行することができなかった。マクラーレンは、3年間にわたるホンダとのパートナーシップを解消して今年からルノーのF1パワーユニットを搭載。だが、そのホンダはトロロッソとの新しいパートナーシップで優れた信頼性を発揮しており、マクラーレンの決断は間違っていたのではないかという声も挙がっている。しかし、エリック・ブーリエは、ルノーにパワーユニットを変更したことが原因ではないと主張する。2日目のトラブルについてエリック・ブーリエは「エンジンに関連したものではない」とコメント。「小さなオイル漏れが発生し、残念ながらエンジンが死んでしまったでエンジンを交換しなければならない。彼らはもっと多くのマイレージを重ねる前にエンジンを点検することを望んでいる」「確かにクルマは故障に見舞われているが、それがテストだ。いくつか小さな問題が発生しており、修復しなければならないが、とにかくテストをしていくだけだ。これはプロセスの一部だ。我々はそれをうまく処理している」「ルノーとの新しいパートナーシップであり、クルマのパッケージングも完全に新しい。これはテストだ。我々に時間を与えてほしい」マクラーレンは、第1回目のテストからエンジンカバーに焦げ跡が確認されており、今回のテストではエンジンカバーに新たなスロットを追加している。現在の問題はリアエンドのパッケージをタイトにしすぎたことが原因なのではないかと質問されたエリック・ブーリエは「そこは関係ないと思っている」とコメント。「我々は最高のクルマを設計しようとしているし、マシンコンセプトについて確信を持たなければならない。クルマのコンセプトを新しくするたびにそれが機能するかどうかをコース上で証明しなければならない。いくつか調整しなければならない部分が出てくる」「我々は空力プラットフォームがより多くのものを届けてくれることを確実にするためにクルマから最大限を引き出そうとしている。見極めていくことになる。現在は微調整をしなければならないが、オイル漏れの問題はそれとは何も関係ない」プレシーズンテストは残り2日となったが、エリック・ブーリエは、マクラーレンは開幕戦のためにメルボルンに向かうまでに失った時間を補うことができると確信していると語る。「ガレージで失った時間はコース上で過ごせなかった時間だ。テストは8日間だ。数日間は雪の影響を受けた。我々は計画を立てているし、走行時間を失うたびに計画を見直して、他の優先事項をまとめなければならないので、テストしていないものもいくつかある。優先事項を大部分を確実にしておくことが重要であり、そこは問題ないはずだ」「私はチームに強い信念を持っている。雰囲気、仕事のやり方という点で我々ははるかに効率的でフレキシブルであり、はるかに協力的だ。いくつかの点でその仕事ぶりには感銘を受けている。結果は出るはずであり、コース上の結果でそれは報われるはずだ」関連:F1バルセロナテスト2日目 結果:ダニエル・リカルドが最速タイム