マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、降雪の影響を受けている今週のバルセロナ合同テストの日程変更を拒んだ2つのF1チームを批判している。ヨーロッパは大寒波に見舞われており、バルセロナでも降雪の予報となっていたため、26日(月)にF1チームは水曜日のテストを廃止し、代わりに金曜日もしくは来週の月曜に延期することを提案した。
合同テストの日程を変更するにはチームの全会一致の合意が必要だったが、反対票が出たため実現には至らなかった。結局、テスト3日目となる28日(水)にカタロニア・サーキットは降雪に見舞われ、ヘリコプターが離陸することができなかったため、セッション開始が延期。午前中はガレージで待機することになった。最終的に現地時間12時にグリーンフラッグが振られてセッションは開始。現時点でレッドブル、マクラーレン、ザウバーがインスタレーションラップを行っているが、ダニエル・リカルドはコースオフを喫しており、貴重な8日間のテストの1日が無駄になる公算が高い。エリック・ブーリエは、2チームが日程変更に反対したと明かし、彼らは自分たちの利益のためだけに行動したと批判した。「テストの日程を変更するには全会一致が必要であり、全チームが日程の変更に合意する必要があった。昨日、2チームが日程を変更を望まなかった」とエリック・ブーリエは Sky Sports にコメント。「コストが無駄になるのは明らかだ。我々はコストを節約するという決断をしたはずだ。信頼性問題などあらゆることをカバーして、開幕戦で適切なショーを行うためには我々にはこの8日間が必要だ」「我々はここにいるために資金を費やしている。いずれにしろ、トラックは2週間予約で埋まっており、その日を別の日に移動する可能性があった。我々は日曜日や月曜日の天気予報が良いことはわかっている」「純粋に利己的な利益のためにお金が無駄になった」エリック・ブーリエは、その2チームがどこか名前を挙げることはなかったが、金曜日はウィリアムズ、土曜日にはフェラーリがフィルミングデーのためにサーキットを予約しており、その2チームが日程変更に反対したとみられている。