マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、世界3大レースでの“3冠”達成を目指すフェルナンド・アロンソとともにチーム代表として同じ目標を追いかけたいと語る。昨年、フェルナンド・アロンソは、グラハム・ヒルに続いて史上2人目の“3冠”達成を目指し、F1モナコGPを欠場して、マクラーレン・ホンダ・アンドレッティからインディ500に参戦。ザク・ブラウンはチームとしてそれをサポートした。
ザク・ブラウンは、マクラーレンとして他のシリーズに参戦することを検討しており、将来的にル・マン24時間レースに復活することで、自身もチーム代表として“3冠”を達成する機会があると考えている。「マクラーレンで仕事をすることは大きな特権だ。夢の実現だ。マクラーレン以上に働きたいチームはない」とザク・ブラウンはコメント。「F1の表彰台に上がりたいと思っている。それが私が興奮していることだ」「今、フェルナンドは3冠を達成する機会を得ている。チーム代表としてそれをすることはクールだと思っている。私もそれに続くことができるかもしれない」「彼はすでにモナコに勝っているので、私もモナコに勝たなければならない。長年それを続けていきたい。マクラーレンブランドとレースの歴史は素晴らしいものだ」「昨年、インディアナポリスでやったことは夢の実現だった。私が見て育ってきたマイケル・アンドレッティ、2度のF1ワルドチャンピンと一緒にそれを実現した。マクラーレン、フェルナンド・アロンソ、アンドレッティと一緒にインディ500で勝利を目指すという仕事を際立たせるのはかなり簡単なことだった」「とにかく、私はそのようなエキサイティングなことを続けていきたいと思っている」マクラーレンは、F1以外のレースでも豊かな歴史を持っている。1995年にはル・マン24時間レースを制し、1970年代にはインディ500で3度の勝利を収めている。ザク・ブラウンは、マクラーレンとしてWECやインディカーといった他のシリーズに参戦することを熱望しているが、プライオリティはF1のままだと強調した。「我々はWECがIMSAと協力して取り組んでいる新しいルールに関わっており、様子を見守っている。我々は非常に関心を持ってそれらのミーティングに参加している」「我々は以前にル・マンで勝っている。我々には素晴らしい自動車事業があり、他のF1チームとは異なるかもしれないが、世界中で我々のブランドを宣伝する理由がある。他の一部のチームも同じアジェンダやニーズがあると思う」「個人的に将来インディカーでレースをしているマクラーレンを見たいと思っているし、スポーツカーでレースをしているマクラーレンを見たい。我々にはeスポーツのチームがあるし、バッテリーでフォーミュラEにも関与している」「私はそれをモータースポーツの銀河のなかのマクラーレンの太陽系と呼んでいる。最大の惑星は常にF1だ。だた、eスポーツという惑星やフォーミュラEといった別の惑星もある」「もちろん、我々はインディを戦ったので、いつか戻れれば素晴らしいだろうし、スポーツカーでの歴史もある」「それが活動のポートフォリオであり、私が仕事のために常にレーストラックにいようと思う理由だ」