元F1ワールドチャンピオンのナイジェル・マンセルは、マクラーレンとホンダが苦戦を強いられ、フェラーリが撤退を示唆している現在のF1は“何かが間違っている”と語る。F1の新オーナーとなったリバティメディアは、昨年10月に2021年の導入を目指している安価でシンプルなF1エンジン案を提案。しかし、既存エンジンメーカーはその案に猛反発し、フェラーリはF1撤退も辞さないと強固な姿勢をみせている。
フェラーリのセルジオ・マルキオンネ会長は「リバティメディアがF1をあまりに多く変更するようであれば、フェラーリはもうプレーしたくなくなるだろう」と語っている。そして、ナイジェル・マンセルは、それはF1にとって良くないことだと語る。フェラーリのF1撤退の可能性について質問されたナイジェル・マンセルは「絶対にあってはならないことだ」と語る。「いかなるマニュファクチャラーであっても、撤退することになれば、F1は大きなチャレンジに直面することになるだろう」「今はグリッドに20台しかいない。全盛期には43台のF1マシンが26の場所をかけて予選を行っていた。今、世界中のファンが26台を切望している。新しいドライバー、新しい血、新しいマニュファクチャラーが対等なレベルで戦えるようになる必要がある」1992年のF1ワールドチャンピオンであるナイジェル・マンセルは、F1はもっと多くのチームとマニュファクチャラーを引きつける必要があるが、それは新しいチームだけでなく、既存チームにとっても魅力的な方法でなければならないと語る。「我々にはF1参戦を待ち望んでいる素晴らしいドライバーの予備軍がいる。少なくとも26台を揃えられるようなにもっと多くのマニュファクチャラーが必要だ」「リバティメディアが、誰もが受け入れられることができる新しいレギュレーションを作り、誰もが競争力を発揮できる競争の場を生み出してくれることを願っている」「良い例なのか、悪い例なのかはわからないが、マクラーレンのような多くのチャンピオンシップを獲得してきた素晴らしいチームや、ホンダのような素晴らしいエンジンのマニュファクチャラーがうまくやるおkとが出来ないのは何がか間違っている。そのような難しいものであるべきではない」