マクラーレンは、ホンダが2018年にむけて競争力を見つけるために6カ月間の期間を与え、“多くの異なることや異なる方法”を試したが、パフォーマンスは出てこなかったため、選択肢はなかったと述べた。2015年に厳しいスタートを切った後、ホンダは2017年にむけてF1パワーユニットに新しい哲学とアプローチを導入したが、プレシーズンテストでは信頼性問題が多発し、期待されたパフォーマンス向上が見い出されていないことが明らかになった。
3年連続でグリッド後方での戦いを強いられたフェルナンド・アロンソはチーム離脱をほのめかすような状況になり、マクラーレンはホンダに6ヵ月間の最終期限を与えたことを明らかにした。マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは「バルセロナのテストで問題があることはわかっていたし、2018年にはるかに競争力があると確信できるソリューションを見つけるために、6カ月間、本当に懸命に取り組んできた」と Sky Sports F1 にコメント。「多くのことを試した後、最終的に多くのことなる方法をとっても我々はそこに到達できないと感じた。F1で3年は長い時間だし、我々はチームをトップに返り咲変えるために方向を変える必要があった」6ヵ月の試行錯誤の末、マクラーレンはF1シンガポールGPでホンダとのパートーナーシップを解消し、2018年からルノーのF1パワーユニットを搭載することを発表。ホンダはトロ・ロッソと新たなパートナーシップを開始することになった。決別が決定した最後の7戦で、マクラーレンとホンダはお互いを尊重しながらレースを戦い、5戦でポイントを獲得。ザク・ブラウンは、マクラーレンとホンダはポジティブな気持ちでパートナーシップに終止符を打てたと考えており、将来、ホンダと再び仕事をする可能性もあると述べた。彼らは素晴らしい人々のいる素晴らしい会社だ。そのリレーションシップはずっと強いものだったし、今でも強い。我々は再び彼らとレースをすることを除外しない」とザク・ブラウンはコメント。「彼らの活躍を祈っているが、我々は利益のために厳しい決断を下す必要があった。リレーションシップは人々が予想するよりもずっと強いものだった。我々は一緒に懸命に仕事をして、一緒に挫折した。だが、我々は怒鳴り合うようなことは決してなかった」