マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、チームは2018年シーズンにどのエンジンを走らせるかについて9月までに決断する必要があることを示唆した。マクラーレンは、ホンダと長期契約を結んでいるが、2015年以降の壊滅的なシーズンにより、パートナーシップの将来は疑念が持たれている。
マクラーレンは、すでに他メーカーと交渉していることを明らかにしているが、フェラーリとメルセデスは218年にマクラーレンにエンジンを供給する気がないことを明らかにしている。2018年F1マシンの設計のためにエンジンの最終判断の期限をいつまで延ばすことができるかと質問されたエリック・ブーリエは「技術的には12週間でエンジンを変更することはできる」とコメント。「最高で3ヵ月前であれば、いつでも変更することはできる」「エンジン周りの基本デザインをしたければ、9月だ」マクラーレンが9月1日に決断の最終期限を設定した場合、2018年2月26日のプレシーズンテスト初日まで178日を開発に当てることができる。初テスト前の12週間まで延ばすとなれば、アブダビでの最終戦の8日後となる12月4日が期限となる。以前、フェルナンド・アロンソは、マクラーレンにできる限り早くにエンジンサプライヤーを決定してほしいと述べていた。フェルナンド・アロンソは、9月までには自身の将来を決定するとしており、マクラーレンの2018年のプランが影響することはほぼ確実だ。ホンダは、マクラーレンとの関係を継続することがプライオリティだと述べている。「我々がマクラーレンと続けたいと思っているのは間違いありません」とホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介はコメント。「我々はパフォーマンスを少し示せていることに満足していますし、我々の関係は良くなっていくと考えています」F1ハンガリーGPの週末、2018年からホンダからパワーユニット供給を予定していたザウバーが、ホンダとの合意を破棄し、2018年からフェラーリのパワーユニットを搭載することを発表。ザウバーのチーム代表フレデリック・バスールは、ホンダとの計画を白紙化した要因として「マクラーレンとの状況が不明」であることを挙げていた。ザウバーとの話がなくなったホンダは、カスタマーパワーユニットの供給先としてトロ・ロッソと交渉しているとされている。だが、トロ・ロッソとの契約が成立した場合、マクラーレンがルノーにパワーユニットを変更するきっかけになるとも報じられている。マクラーレン・ホンダは、F1ハンガリーGPの予選で今季初めて2台揃ってQ3に進出。決勝ではフェルナンド・アロンソが7番グリッド、ストフェル・バンドーンが8番グリッドと、今シーズンのベストグリッドからポイントを狙う。