マクラーレンとホンダの決別の噂が広まる中、マクラーレンのエリック・ブーリエ(レーシングディレクター)がF1公式サイトのインタビューの応じた。マクラーレンのエグゼクティディレクターを務めるザク・ブラウンは、ホンダとの将来が“分岐点に差し掛かっている”と述べ、フェルナンド・アロンソは“9月までに勝てなければ移籍する”と発言。F1カナダGPを前にマクラーレン・ホンダが話題を集めている。
だが、エリック・ブーリエは「決してそのような分岐点にはそれほど近づいてはいない」と語る。「パフォーマンスは後退した。我々はこの状況を整理するために経営委員会からサポートを受けている。このような後退を続けていくわけにはいかないからね」「どんなプロ組織もじっくりと目標とコミットメントを検討するものだ。そして、我々は目標を逃し続けるわけにはいかない。つまり、分岐点という話はそこから来ている」今週末、ホンダでは取締役会が開かれるが「我々はそれについては話すことができない」とエリック・ブーリエはコメント。「取締役会は頻繁に行われている。そして、それはF1に関することだけではない」「だが、F1が取締役会の議題になると確信している。我々は本田技研工業と契約したのだからね」ホンダは、今週末のF1カナダGPにアップグレードを投入できなかった。それはマシン開発に影響を及ぼすかとの質問には「それはまったく別々のものだ」とコメント。「我々自身の開発プログラムはエンジン側とは完全に独立している。我々は今週、エンジンアップデートを期待していた。我々が今話している全ての議論はそれがないことの結果だ」マクラーレンのシャシーは優れているという評価だけに、それを結果に繋げられないことは失望を大きくしているのではないかとの質問には「失望ではない。フラストレーションだ」とコメント。「マクラーレンのようなチームが結果を出せていない。私が雇われたのは勝てるシャシーを届けることもその一部だ。それにはフラストレーションを感じる」「だが、素晴らしいシャシーを開発しているだけでなく、会社も発展させている。我々に纏わるいろいろなストーリーがあるが、コース上の乏しいパフォーマンスのなかでもチーム内には素晴らしいスピリットがある」「言ったようにそれは失望ではなく、フラストレーションだ」「現在、我々が必要としているのは、パートナーから同じコミットメントと効率性だ」ホンダは、エンジン開発を進めるためにイルモア社のマリオ・イリエンを雇ったとされている。「彼らのマネジメントの決断についてコメントすることはできない。そのような噂を聞けることには満足いている。問題を克服する助けになるかもしれないからね」「だが、正直、それはホンダが答える質問だ」