マクラーレン・ホンダは、F1ロシアGPで、フェルナンド・アロンソが15番手、ストフェル・バンドーンが17番手だった。フェルナンド・アロンソはQ1およびQ2の両セッションでマシンをうまくコントロールしながら走行。午後の予選での最速ラップを「ほぼ完ぺき」と表現したアロンソは、最終的に15番手となった。
一方のストフェル・バンドーンは、Q1で17番手のタイムをマーク。しかしながら、昨日のフリー走行で行った部品交換によって、年間で認められているPU(パワーユニット)の使用コンポーネント数の上限を超えたことによる15グリッド降格ペナルティーを受けるため、明日のレースは20番グリッドからスタートする。フェルナンド・アロンソ「シャシーと空力のパフォーマンスの面では、いい予選だった。マシンのバランスに関しては、かなりいい感触があり、コーナーでのグリップもそこそこあった。マシンに競争力があるように感じましたし、Q1でのラップはとてもよかった。ここでは事前にタイヤをかなり温めなければならないので、その点が難しいものの、今日はすべてうまくいった。快晴だったことにも助けられた。レースに適したタイヤだと思う。明日の目標は、ポイント獲得です。好スタートを切り、いい戦略を立てて、いいレースをする必要がある。それができたとしても、自力で入賞できるほどの速さはないので、前方にいる他チームのマシンのトラブルなどが必要になると思る」ストフェル・バンドーン「パワーユニットのコンポーネント交換に伴い、昨日グリッド降格ペナルティーを受けたので、今日の予選ではどちらかと言えば明日のレースに焦点を当てることにした。いずれにせよ、後方からのスタートになることはわかっていた。明日のレースでは、できる限りの走りをすることが目標だと思っている。ここでのオーバーテイクの難しさは認識しているものの、レースディスタンスを走りきる間に、さまざまなことが起こり得ると思っている。たとえ1ストップだったとしても、明日は長いレースになるでしょう。アクシデントの発生やセーフティカーの導入によって、自分たちに有利な状況が生まれることを願っている。今回も難しい週末になるだろう」エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)「予選が始まる前から、難しいセッションになることはわかっていた。今季5基目のMGU-Kとターボを搭載したことによって、ストフェルは昨日15グリッド降格ペナルティーを受けた。したがって、彼が明日の決勝で最後尾からスタートする可能性はすでに高かったものの、残念ながらそれが現実となってしまった。ストフェルにとっては厳しいレースとなるが、彼は全力でバトルするつもりだと思う。多少苦しい状況にあっても、そのようなファイティングスピリットが見られるのはいいことだ。一方のフェルナンドは、午後の予選ではいつもの果敢な走りを見せ、Q1で最速タイムを記録した際にはマシンの実力を最大限出しきってくれた。コース上での彼の走りは本当にすばらしかったし、彼の優れた才能に見合うマシンを一刻も早く提供できることを願うばかりだ。明日のレースでは、いかなるチャンスもものにする構えだ。我々は闘志だけは失っていない」長谷川祐介 (ホンダ F1プロジェクト総責任者)「ここソチは高速サーキットなので、事前の想定通り我々のマシンにとって難しい予選になりました。午前のFP3では、両ドライバーとも、特にマシンのバランスを探ることに集中していました。さまざまな車高や重量バランスを試しながら、予選と決勝を想定したセッティングを煮詰めていきました。また、このサーキットはタイヤマネジメントの点においても難しいため、どのように走れば最も効率的にタイヤを温められるかについてさまざまな方法を試しました。プログラムを計画通りに進め、予選に向けてセッティングを進めることができたと思います。午後の予選では、フェルナンドが今日も高い集中力で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。ストフェルについても、すでに予選前に15グリッド降格のペナルティーが決まっていた中でも、モチベーションを高く保ちながら、いい走りを見せてくれたと思います。明日の決勝も難しいレースになるとは思いますが、ポイント獲得を目指してチーム一丸となり取り組んでいきます」関連:F1ロシア 予選:ベッテルがポール、フェラーリがフロントロー独占!