マクラーレンのエリック・ブーリエは、エンジンパートナーのホンダが将来的に第2のチームにF1エンジンを供給することにはオープンだが、データを得られる利益と同時にマクラーレンには“払わなければならない代償”があると考えている。2015年にマクラーレンのワークスパートナーとしてF1に復帰したホンダだが、1990年代の“マクラーレン・ホンダ”の栄光には程遠い状況となっている。
ホンダのF1パワーユニットの設計と信頼性の問題により、マクラーレンはミッドフィールドの戦いを強いられており、現在、コンストラクターズ選手権で最下位に沈んでいる。以前、マクラーレンはホンダが第2のチームに供給することを阻止したが、ロン・デニスが去り、今ではデータ量が2倍になることで得られる利益を考え、そのアイデアにオープンな姿勢を示すようになった。だが、エリック・ブーリエは、まだその考えには確信は持てておらず、ホンダが2つ目のチームに供給することによってマクラーレンに生じる影響をしっかりと評価したいと考えている。「チームが多い方がいいし、多くのチームが走った方がいいのは確かだ。だが、そのためには常に支払うべき代償があり、より多くのエンジンを作ることは我々のリソースを逸脱させるかもしれない」「たとえ、何が起こっても我々はパートナーであり、どこかの段階で第2のチームがいるだろう。我々はそれをサポートしなければならないと思う」「だが、それが我々のパートナーシップに有害でないことを確認しなければならない」2017年以前にホンダが2つ目のチームに供給したら、マクラーレンに影響を及ぼしたかとの質問にエリック・ブーリエは「そうだね。正直、今日はよりそう思える」とコメント。「あるゆるシナリオを評価しているし、我々は全てのオフィスをオープンにするとは言っても、ファイルは留めておく必要がある。現在、我々は進むべき方向や早くなる方法について、だいたいクリアな道が見えていると思う。何も保証はない。我々は何も保証することはできないからね。だが、リカバリープランを考えているし、我々はしっかりと落とし込めていると思う」「集中するか、他チームによって散漫になって我々をサポートするかだ。我々にはまずこのリカバリープランが必要だ。3年連続で我々がいる位置では今はそれは不可能だし、我々はそれをブレイクスルーして、ステップアップしなければならない」ホンダは、現在1年落ちのフェラーリ製エンジンを搭載しているザウバーと2018年のエンジン契約について交渉していると噂されている。