マクラーレンF1のエクゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、2017年F1シーズンのスタートでのホンダのエンジン問題にもリラックスしたままであり、すぐに追いつくことができると述べた。2015年の壊滅的なスタートの後、昨年は大きな前進を果たしてコンストラクターズ選手権を6位で終えたマクラーレン・ホンダは、2017年にさらなる飛躍を期待していた。
ホンダは、メルセデスのレイアウトを採用した新型F1パワーユニットを開発したが、プレシーズンテストではトラブルが多発。まとまに走行することができなかった。2017年の開幕戦F1オーストラリアGPでは、ストフェル・バンドーンが2周遅れの最下位でフィニッシュ。フェルナンド・アロンソは残り7周まで10位を走行していたが、サスペンショントラブルでリタイアした。F1オーストラリアGPの週末について、ザク・ブラウンは、マクラーレン・ホンダがテストのように奮闘するとは思っていなかったが、立ち直るためにあらゆる手段を尽くさなければならないと語る。「スペインで発生した問題は、間違いなく、我々が予想していた範囲ではなかった」とザク・ブラウンは認める。「長谷川さん(ホンダF1プロジェクト総責任者)が言ったように、彼らはリスクを冒してエンジンを再設計したことはわかっていたし、リスクがリスクとして現れたことで、テストは楽しいものではなかった」「我々は非常に懸命にそこに取り組んでいる。我々がただじっとしていると考える人がいるなら、彼らの考えは間違っている。我々はしばしばさくらに行っているし、エリック(ブーリエ)は週次であそこに行っている」「このようなことは起こるものだ。タフなスタートだ。メルセデス、フェラーリ、ルノーは、ホンダに対して非常に有利なスタートを切った。彼らも今年リスクを冒してエンジンを再設計したし、我々は力強くゲートをでることはできなかった。だが、そういうものだし、今はとにかく改善するために懸命に仕事をしていく必要がある」「ルノーは2年前に明らかに大きな問題を抱えていたが、シーズン中に印象的なゲインを成し遂げた。なので、そうすることは可能であり、我々もそれを成し遂げる必要がある」マクラーレンは再び厳しいシーズンに直面しているが、ザク・ブラウンは、チームは初期の問題に反応することを目指してモチベーションは高いままだと主張する。「全員がモチベーションを維持するのは難しいことではない。間違った言葉かもしれないが、嬉しい驚きだった。チームがどのように反応しているかを目にしてとても満足している」「ビジネスでは難しい状況に陥った際、全従業員の間で問題が生じる可能性がある。私がマクラーレンで目にしたのは、その力を生かし、強力して『どのようにあ対処すればいいか?』ということだけだった」「我々が勝っているか、問題を抱えているかに関わらず、ガレージ内で異なる気質を目にすることはないだろう。それはここがワールドチャンピオンチームだからだと思う。全員が一体となったままでいるのはかなり簡単なことだった」「もちろん、フェルナンドとストフェルは我々が競争的でないことにフラストレーションを抱えている。それは理解できるし、我々はその痛みを共有している。だが、我々はやめるつもりはない。我々がいるべき場所にいるし、今はとにかく改善が必要だ」マクラーレンは、F1エンジン供給についてメルセデスに打診したとされいているが、ザク・ブラウンは、マクラーレンとホンダの関係は強いままだと強調した。「我々の彼らとの会話はすべて『この状況からどのように抜け出すか』ということだけであり、その関係は非常に健全だ」とザク・ブラウンはコメント。「私は2度日本に行った。我々は彼らと毎日連絡を取っており、その道を辿っている。我々には長期的な契約がある」「彼らは、我々が到達する必要のある場所に我々を連れて行こうとかんらいモチベーションが高いし、それが我々のすべての会話の焦点だ」