マクラーレン・ホンダの3シーズン目が、F1オーストラリアGPでスタートする。8日間のプレシーズンテストでは、ホンダの新型F1パワーユニットのトラブルによって思うような走行ができなかったマクラーレン・ホンダ。開幕戦F1オーストラリアGPでは厳しい戦いが予想されているが、ドライバー、マクラーレン、そして、ホンダの全員がポジティブな気持ちで戦いに挑む。
フェルナンド・アロンソ「新シーズンの開幕はいつも、再びレースができる喜びとレギュレーションの変更による不安が入り混じった心境でスタートする。バルセロナでのテストはかつてないほど難しいな要素が多かったので、今どの段階まで到達できているのか、僕たちもわからない。週末のレースに向けて、チームが迅速に準備を進めてくれていることを期待している。僕は2017年シーズン開幕を前にして、とてもやる気に満ちている。今回の改革がレースにどんな影響を及ぼすのか楽しみだ。このレギュレーション変更は、ドライバーにとってより肉体的な負荷が増し、マシンをドライブすることを難しくするのは確かだ。でも、それがサーキットでのいいバトルに繋がることを期待している。2週間の難しいテストを終え、僕たちはメルボルンでの難しいレースに挑む。チームのみんなの頑張りと協力が必要だが、レースまでの時間は限られていて、大幅な改善は見込めないだろう。パフォーマンスの向上を目指す前に、今取り組むべきは、信頼性の確保だ。僕たちはレースを楽しめるように最善を尽くすだけだ」ストフェル・バンドーン「昨年9月にマクラーレン・ホンダのレギュラードライバーになることが決定して以来、開幕戦のオーストラリアGPで走るのを待ち望んできた。F1のレギュラードライバーとなることは、レースに関わるようになって以来、長年持ち続けてきた夢だ。その夢の実現を目前にして感無量だ。金曜日にMCL32に乗ってレースに挑むのがとても楽しみだ。シーズンオフの冬の間、筋力や持久力を鍛え入念な準備を行ってきた。チームと一緒に一歩一歩進化していきたいと思っている。再びマシンに乗るのが楽しみであり、レースでは全力を尽くすつもりだ。パフォーマンスに関しては、僕自身に具体的な目標はない。チームやフェルナンドから様々なことを学び、最善を尽くすだけだ。マクラーレン・ホンダのスタッフとは個人的にも仲がよく、家族のように感じている。F1のレギュラードライバーとしてのキャリアをマクラーレン・ホンダでスタートすることに、何の不安もない。オーストラリアGPで走るのは初めての体験だ。サーキットの雰囲気やシーズン開幕戦ならではの熱狂を楽しみ、レースを戦い抜きたいと思う」エリック・ブーリエ (レーシングディレクター)「テストの2週間はマクラーレン・ホンダが予想していよりも難しいものだったことは秘密ではないし、バルセロナから戻って以降、我々はシーズン開幕戦までに直面した問題に対応するために密接に仕事をしてきた。チームとして、我々は再びレースに向かうことに非常に興奮しているが、F1新時代の幕開けということもあり、我々が未知数な部分に直面するであろうことは承知している。我々がどの位置にいるかはまだわからないが、金曜日の午前中にコースに出てみるまで、週末がどのように展開するかを予想するのは不可能だ。各セッション毎に、我々自身の長所と短所だけでなく、序列がどうなっていくかを見るのは我々全員にとって興味深いことだ。我々はチャレンジングな週末に挑む覚悟はできている。我々はレース毎に今シーズンへアプローチしていく。我々にとってオーストラリアは残りのフィールドと比較して我々がどの位置にいるか、今後のグランプリにどのように取り組む必要があるかを理解するためのベンチマークになる。我々はパフォーマンスや結果について約束や予想をするつもりはないが、マクラーレンとホンダはパートナーシップにおいて協力し、パッケージを最大限に生かしていく。メルボルンは常に素晴らしいシーズン開幕戦だし、ファンに会い、声援を聞くことを楽しみにしている。チーム全体が楽しむ雰囲気があの場所には常にある」長谷川祐介 (マクラーレン・ホンダ)「この冬の準備は、チーム全員にとってチャレンジングなものでした。バルセロナテストではトラブルにより走行時間が少なく、シーズン前の準備にプレッシャーをかけてしまったことは事実ですが、同時に貴重なデータをかなり多く収集することもできました。パフォーマンスについては、ドライバビリティ向上を目的としたマッピングの調整にまだ伸びしろがあったため、テストでのデータを分析し、メルボルンに向けて改善することができました。開幕戦のオーストラリアGPは、ドライバーだけでなく、マシンとパワーユニットにも厳しい戦いが待ち受けています。フラットで幅が狭く、滑りやすい高速路面という特性から、レースは予測しづらく難しいものになると思います。今週末は信頼性を維持しつつ、パワーユニットの力を最大限引き出すことに専念します。簡単な週末にはならず、困難が待ち受けていると思いますが、メルボルンへ行くのが楽しみで仕方ありません。素晴らしいファンがいますし、Hondaオーストラリアの仲間たちの声援も、いつも心強く感じます。我々はコース上での努力を通じて、それに応えたいと思います」2017年 F1オーストラリアGP テレビ放送時間&タイムスケジュール