マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、2016年にメルセデスのエンジンを搭載していたらMP4-31はレースに勝っていたと主張する。マクラーレンは、2015年にメルセデスからホンダにエンジンを変更。1980年代後半には4度のダブルタイトルを獲得したマクラーレン・ホンダは復活したが、初年度はエンジンのパフォーマンスと信頼性不足に見舞われた。
ホンダは2016年に大きな前進を果たしたが、それでもマクラーレン・ホンダのベストリザルトはフェルナンド・アロンソがモナコとオースティンで記録した5位であり、コンストラクターズ選手権6位という結果に終わった。「今年、最高のエンジンがあったら、我々はレースに勝っていただろう」とエリック・ブーリエは Autosport にコメント。「GPSの結果が物語っている。ホンダには改善の余地があらゆる部分にある。それはシャシー開発も駆り立てる。全てが繋がっている」「パワーデプロイメントが十分でなければ、クルマをあまりドラッギーにできない。タイムを失ってしまうからね。常にバランスを取らなければならない。我々は望んでいる結果を達成するためにホンダとひとつのチームとして働いている」また、エリック・ブーリエは忍耐を求めており、2017年はパワーユニットのトークンが廃止されることと同様に、ルノーがパワーユニットで安全した改善を果たしたことに自信を得ていると述べた。「ギャップは縮まった。だが、コピー&ペーストではメルセデスの位置にたどり着けない」「3〜6ヵ月でそれはできないし、数年かかる。ルノーも時間をかけたが、それでも現在、彼らはゲームのトップにはいない」メルセデスのワークスチームは、2014年に現行パワーユニットが導入されて以降、59戦中51戦で優勝している。一方、マクラーレンの最後の勝利は2012年のF1ブラジルGPでのジェンソン・バトンの優勝まで遡る。