マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、現在チームが2016年F1マシンと2017年F1マシンの作業を均等に分けていることを明かした。2017年には新しいレギュレーションの導入が予定されている。マクラーレンが提案したとされるその規約は2015年のバルセロナと比較してラップあたり5秒の短縮が目標とされている。
FIAは、まだテスト段階であるコックピット保護デバイスを含め、レギュレーションの全てを確定させてはいないが、エリック・ブーリエはチームの約半数が2017年F1マシンに取り組んでいると述べた。「先送りがあるのが明らかなので、いつリソースを移行するかは、もちろん、レギュレーションの最終決定を待たなければならない」とエリック・ブーリエはコメント。「なので、我々はまだ現在のクルマに50/50で目を向けており、取り組んでいると言える」メルセデスのパディ・ロウは、メルセデスも同じように焦点を移行していることを明かしているが、この段階ではどれくらい多くの人材を2017年F1マシンに取り組ませることができるかという点には制限があると述べている。「常に段階的な移行になるが、かなり大きなルール変更なので、必然的に我々は通常よりも早い段階で移行している」とパディ・ロウはコメント。「だが、言ったように、主要なパラメータがフィックスしていないプロジェクトの初期段階ではプログラム何百人も充てることできない。必然的に段階手的なプロセスになる」トロ・ロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・キーは、最終的なレギュレーションの決定が遅れているにも関わらず、それらに関する事前の議論によって合理的な時間で作業を開始することができると語る。「正直、2017年レギュレーションの起源は、そう言いたければ、常にちょっと長ったらしいものだったと思う」とジェームズ・キーはコメント。「それに、我々にはシャシーの方向性がタイヤとサスペンションという視点になりそうなかなり良いアイデアがあった。少なくとも寸法に関してはね。だが、空力とボディワークのレギュレーションを定めるのにしばらくかかった。なので、その点では全員がスタート地点にいる。非常に新しいレギュレーションに望むには少し遅いかもしれない」「だが、前もって2017年F1マシンの主体に関してやれることはまだたくさんあったし、我々は数カ月間それに取り組んできた。他の全員もそうだと思う」「現時点で分割を定めるのは難しい。どの部門かによるからね。レギュレーションが設計されてから見てみよう」「だが、空力面ではその全てからかなり大きな影響があるのは確かなので、空力面は大きく強調される。シミュレーションでも同じだ」「デザインオフィスはまだあまり大きなことを開始してはいないが、8月の夏休みまでにはほぼ100%が来年のクルマになるのは確かだ」