マクラーレンの広報担当者は、F1ブラジルGPの後にロン・デニスが、レーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエを叱責との報道を否定した。F1ブラジルGPの週末、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンは表彰台に上って観客に手を振るという自虐的なパフォーマンスを披露。さらに、立て続けにエンジントラブルでクルマを止めざるを得なかったフェルナンド・アロンソは、コース脇の簡易チェアーに腰掛けて目を閉じ、まるで日光浴をしているような姿を見せていた。
このときのフェルナンド・アロンソの画像を加工したものがSNSを通じて数多くインターネット上に拡散されるという事態にも発展した。フェルナンド・アロンソは「僕は、あれはポジティブにとらえていいものだと思っている」と Marca にコメント。「今ではソーシャルネットワークのパワーはとても強力だし、ユーモアを交えてそれを利用するのは誰にとってもいいことだ」ホンダF1プロジェクト総責任者を務める新井康久も、マクラーレンのドライバーたちのそのような行為がフラストレーションから出てきていることを理解しつつ、彼らのユーモアはチーム全体にとっていいことだと語っていた。だが、マクラーレン・グループを率いるロン・デニスはまったく違った見方をしていたと El Mundo は報じた。ロン・デニスは、F1ブラジルGPが開催されたインテルラゴスには姿を見せていなかったが、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンが表彰台でふざけているところを目にして、エリック・ブーリエに電話をかけ、次のように叱咤したという。「君は自分たちのドライバーを管理できないのか?」「彼らは何をやっているんだ? 彼らを管理しろ!」また、エリック・ブーリエは、ブラジルでフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンが行った悪ふざけをどう思うかとの質問に「本音は口にしないことにするよ」と Marca に答えている。だが、マクラーレンの広報担当者は、ロン・デニスがエリック・ブーリエに電話したような事実はまったくないと GMM と述べている。「この報道はまったくのデタラメです。この記事を書いたEl Mundoの記者に対して断言しますが、まったく事実に反しています」
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