マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは、フェルナンド・アロンソが無線でフラストレーションを爆発させたのはごく当たり前のことだとであり、だからといってアロンソがマクラーレン・ホンダに対する忍耐を失い始めたサインだとは考えていないと述べた。 F1カナダGPでは、フェルナンド・アロンソは初めてマクラーレン・ホンダに対する不満の傾向を露わにし、過度に燃料をセーブすることは“アマチュアのようだ”と訴えていた。
レース中に交わされる無線メッセージは、ドライバーの全体的な雰囲気に誤った印象を落とすことがしばしばある。エリック・ブーリエは、フェルナンド・アロンソがレース中に不満をぶちまけたことに問題はないと述べた。 あの無線は、フェルナンド・アロンソの忍耐が尽きかけているサインだったのかと質問されたエリック・ブーリエは「そうは思わない」とコメント。「レース後の彼に会ったが問題なかった。彼に対して公正に言えば、気持ちは理解できる。彼はレースをすることを望んでいるが、タイヤ、そして、燃料がある。かなりの燃料をセーブしておかなければならない。そこからはまた別の領域で、セーブすればそれだけバッテリーのチャージ量が減る。そうなるとバッテリーの充電に問題が生じ、タイヤが冷えてきします。大混乱だ。彼はとにかくフラストレーションを抱えていた」 現在のF1グリッドで最も完成されたドライバーの一人に挙げられるフェルナンド・アロンソだが、しばしば共に働くのが難しいドライバーだとの評価もある。そして、それは最初にマクラーレンに所属していた2007年のチームとの確執のイメージがつきまとっている。エリック・ブーリエは、今年そういった事態が起こるとの懸念は抱いておらず、フェルナンド・アロンソはマクラーレン・ホンダの現状について正しい展望を持っていると確信している。 「来年もこういった状況ならば、もちろん彼は不機嫌になるだろう。だだ、私はそうなるとは思っていない。彼を定期的に見ていれば、チームや今いる場所に満足していることが見て取れるはずだ」「彼は勝利を望み、レースをして戦いたがっている。いずれにせよ、我々には同じ課題がある。彼はいつか、今年は来年への準備の年のように考えていると話したことがある。少なくとも、彼はフラストレーションを抱えるような位置に自身を追い込んではいない」 では、フェルナンド・アロンソの無線メッセージはホンダに向けられたものかと質問されたエリック・ブーリエは「なぜそれを私に聞く? 彼に聞けばいい! だが、それはかなりありえるかもね」と答えた。関連:フェルナンド・アロンソ、燃料セーブの指示を拒否
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