マクラーレンの総帥ロン・デニスは、2015年F1マシン『MP4-30』は“最高傑作”であり、思い切ったクルマ作りをしたのは「計算づくのこと」だと語った。ヘレステストでは、新しいエンジンパートナーであるホンダの初期問題で走行に苦しんだマクラーレンだが、2015年F1マシン『MP4-30』を初めての“サイズ・ゼロ”F1カーと呼び、自信をみせている。
マクラーレンの言う“サイズ・ゼロ”とは、絞り込まれたシャシーとコンパクトなホンダV6パワーユニットとの統合を意味しているようだ。ロン・デニスは、MP4-30は、レッドブルでエイドリアン・ニューウェイのもとで設計に当たっていたピーター・プロドロモウをチームに招いたことが功を奏したものだとLa Gazzetta dello Sport に述べた。「MP4-30の開発に当たり、リスクを承知で賭けに出た」「だが、我々が何を成し遂げたか、そして、今後どういう結果を達成できるかということも非常によくわかっている」ロン・デニスは、ヘレスで発生したトラブルはそういったリスクの結果であり、予期していたものだと続けた。「クルマのレイアウトは非常にコンパクトにまとめられているし、まずはその選択による結果に対処しなければならない」「しかし、このクルマは非常に高いレベルに仕上がっている。この最高傑作を生み出してくれたピーター・プロドロモウに感謝しなくてはならない」問題は、マクラーレンが初期トラブルを解決し、このクルマの能力を最大限に発揮できるようになるまでにどのくらいの時間がかかるのかということだろう。Marca は、ホンダは“すぐに”成功を見ているとして、伊東孝紳社長のコメントを紹介した。「我々は自分たちのエンジンとその技術に誇りを持っているし、マクラーレンは素晴らしいチームだ。我々が力を合わせることにより、すぐにいい結果が得られると期待している」しかし、ロン・デニスは、少なくとももうしばらくは忍耐のときが続くだろうと考えている。「クルマを完全に理解するには3レースは必要だと思う。しかし、我々はみんな楽観的だし、成功を収められると信じている」
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