マクラーレンのエリック・ブーリエは、ケビン・マグヌッセンが“ルーキー症候群”に苦しんでいると考えている。昨年、フォーミュラ・ルノー3.5で8度のポールポジション、5勝を挙げてタイトルを獲得したケビン・マグヌッセンは、今年マクラーレンでF1デビューした。デビュー戦となった開幕戦F1オーストラリアGPで表彰台を獲得したケビン・マグヌッセンだったが、その後は他チームが競争力をつけていることもあり、9位よりも上でフィニッシュできていない。
エリック・ブーリエは、ケビン・マグヌッセンのようなジュニアカテゴリーで定期的に勝つことに慣れていたルーキードライバーは、F1で競争力のないクルマに適応するのに苦労する傾向にあると説明した。「ケビンはルーキー症候群に直面している。彼ら全員が1メイクのシリーズからやってきており、開発に取り組んでいるクルマが何らかの結果を与え、最高のクルマを持ていなければ勝つことができないことを理解するのに苦しんでいる」「それが彼らが苦労している部分だ」「残りは問題ない。彼は落ち着いているし、非常に一貫性がある。彼のフィードバックはクルマを早くするために彼の周りにいるグループをドライブをかけるのに十分に良い」「彼はルーキーとして非常にうまくやっている」だが、新人であるケビン・マグヌッセインの起用が、マクラーレンのマシン開発を停滞させているのではないかという見方もある。ケビン・マグヌッセンのチームメイトを務めるジェンソン・バトンは「チームにとってベストなのは、自分がやっていることが何かをわかっている経験豊富なドライバーを2人起用することだ」とスペインGPで述べていた。だが、エリック・ブーリエは、厳しいシーズンスタートから立ち直り、グリッドの順位を挙げるということにおいて、ルーキのケビン・マグヌッセインの起用が余分な挑戦をもたらしているとの見方を否定した。「2人の経験豊富なドライバーに代わってルーキードライバーを起用することがチャレンジングだとは思っていない」とエリック・ブーリエは付け加えた。「ケビンのような子は、大部分の仕事ができるし、エンジニアリングチームからの質問には十分なフィードバックを与えることができる。ジェンソンのようなより経験のあるドライバーがいるときは、より詳細を伝え、解決策を見つけるためにより多くの問題を掘り下げることができる」