マクラーレンは、シミュレーションデータとトラック上での相関問題を特定し、解決することが最優先課題だと述べた。序盤戦にトップ10付近での苦戦を強いられたマクラーレンは、今週末のF1スペインGPにかなりの量の新しいパーツを持ち込む。しかし、マクラーレンのマネージングディレクターを務めるジョナサン・ニールは、短期的なMP4-28のペース改善よりも、どのようにして正しい方向から外れ、なぜ設計が予想通りに機能しかったのかを理解することのほうが重要だと述べた。
「基本的に我々は相関問題を解決しようとしている」とジョナサン・ニールはコメント。「クルマと相関関係の問題を解決することは本当に重要なことだ」「どこで間違い、どう修正するかについて疑いが残っている限り、それが再発する可能性はある」「我々が抱えている問題は、おそらく昨年フェラーリが抱えていたものと類似していると考えられる。冬に十分な準備ができたと思っていたのに、マシンをモデリングやシミュレーション環境から出してサーキットで走らせてみたら『こんなはずじゃない』ということが何度もあった」 「そこから抜け出すのは大変な作業だ。一定の期間にわたり、マシンに関する多くの事柄を間違った前提で最適化してしまったのだからね。最初のステップは、その間違った前提を見つけ、どのようにしてそうなったのかを突き止めることだ。次のステップは、その後にマシン周りで調整し、最適化したものをすべて元に戻すことだ。パーツを1つだけ外して新しい物に変えればいいということではない。そういうわけにはいかない。それについては徐々に取り戻していくしかない」ジョナサン・ニールは、今週末のアップグレードを評価できるのは、他チームがF1バーレーンGP以降に何をしてきたのかがはっきりしてからだと考えている。「もちろんヨーロッパラウンドの初戦は、我々と同様に全員がアップグレード持ち込む場所であり、我々の進歩はライバルと比較しなければ測れない」「なので、現段階では慎重でありたい。我々の進歩は、土曜日の午後と日曜日に努力を結果で示せたときに初めて明らかになる」 「チームの仕事には満足している。懸命に作業をしてきたし、直線テストから得た情報の評価も行った。だが、実際に我々がどの位置にいるかを確認するまでは慎重でいたい。機能するものもあれば、そうでないものもあるだろう。金曜日にはいつもより多くの仕事が待っている。これから夏までの間は大半の金曜日に大幅なアップデートを搭載したマシンを走らせることになるはずだ。その点については懸命に努力を続けていく」
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