フェリペ・マッサが入院するAEK病院が記者会見を開き、マッサの容態が快方へ向かっており、完全に回復できるだろうと語った。また視力に関する報道も否定した。ハンガリー国防軍の主任外科医であるラジョス・ジロス大佐は、フェリペ・マッサが月曜日の午後に鎮静状態から起こされ、今後、鎮静状態とすることはないだろうと語った。
「この24時間で、フェリペ・マッサの容態にいくつか大きな変化が確認された。彼の容態は安定し続けている」「我々が行ったCTスキャンで、彼の容態が改善していることを確かめることができた。我々は鎮静を止め、フェリペ・マッサとコンタクトできるようになった」「午後に我々は人工呼吸器を止めた。我々が話しかけたとき、彼は眠そうだったが、我々の問いに十分に答えており、自発的に手足を動かすこともできている」「今は熱もなく、彼の傷口から排水チューブも取り外されている。彼の容態はさらに良くなると予想することができる。夜の間に、これ以上彼に干渉する予定はない」ラジョス・ジロス大佐は、マッサが左目を損傷しているとの報道を否定。マッサはまだ目を開くことができなかったので、実際に損傷があったかを見分けるには早過ぎると説明した。「現段階では、視力を検査することはできないので、この件に関しては、ポジティブな回答もネガティブな回答もすることはできない」しかし、ラジョス・ジロスはマッサが完全に回復する可能性はまだ十分にあるとしている。「あらゆるケースがあるので“この状態”というものはない。もちろん、不可能ではない」マッサが永続的な怪我をしているかどうか、いつ判断できるかとの問いには「明確な期間はない。しかし、1週間から10日間と言えるだろう」と回答。また、マッサの容態に必要であれば、集中治療室に残ることもあると付け加えた。記者会見に出席したブラジルGPの主治医ディノ・アルトマンは、マッサが現在話すことができることを明らかにした。「彼は話をしており、何が起こったかを知りたがった。そして、いくつか質問をしてきた」「家族は、フェリペがここで受けている治療に非常に満足していると言いたい。現時点で転院については考えていない」アルトマンは、まだマッサに事故を覚えているか尋ねていないと語り、医師が“人命救助”とした土曜日の手術は、脳腫瘍ではなく、頭蓋骨損傷のために実施されたと説明した。フェリペ・マッサの家族はすでにブタペストにおり、AEK病院は彼らがずっとマッサに付き添っていられるように部屋を用意しているという。