フェリペ・マッサの容態に対して、フェラーリは回復に前向きな兆候を示していると主張するが、病院関係者は依然として慎重な態度を続けている。ブダペスト中心部にあるAEK病院は、ヨーロッパでも最高の神経学施設のひとつとして有名な病院。同病院の院長はマッサの負傷は「命にかかわる」との懸念をしめしていた。フェラーリとF1関係者は、その発言は人騒がせであると主張したが、マッサを短時間目覚めさせて検査を実施したペーター・バジョ院長は懸念を繰り返している。
フェリペ・マッサの生命が依然として危険なのかと質問されるとバジョ院長は「もちろんそうだ」と答えている。「彼は急性期にある。予断を許さない状況だ」25日に行われた手術は、頭蓋骨内から折れた骨を除去するためのものだったが、これまでのところ、マッサは外傷から予想されるような反応を示しているとしている。バジョ院長は、マッサは2009年シーズンの残りを欠場することになるのか、あるいは永久的な後遺症が残るのかという推測には名言を避けている。「現時点では、この命にかかわる状態を乗り越えなくてはならない」とバジョ院長は念を押した。
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